名張市乱歩関連事業アドバイザーである。
こんなことばっか、いってるのである。
こんなことばっかいってるあいだに、4月29日からきのう5月8日まで、二日休みを取れば堂々の十連休という大型連休も、あっというまに終わってしまった。
世間が大型連休だからといって、おれの場合は、とくにどうということもない。
5月3日、大阪で開かれる大宴会に出席する予定だったのだが、家を出る直前にはずせない用事ができてしまい、大宴会は見送る羽目になった。
残念なり。
そんな程度のことであった。
さて、3月29日火曜日のことを記そう。
名張市企画財政部サイドとの話し合いの場に、当ブログ的にはすっかりおなじみになった■■■■さんのご同席をお願いしたのだが──。
先日はお知らせありがとうございました。お手数をおかけして
恐縮しております。恐縮ついでにお願いしたいのですが、明29
日、乱歩関連事業アドバイザーとして二、三点、お訊きしたいこ
とがありますので、総務部長の■■■■さんのご同席をたまわり
たく、勝手ながらご手配をお願いできれば幸甚です。よろしくお
願い申しあげます。
2011/03/28
実際にはどうであったのか。
残念ながら、ご同席はいただけなかった。
名張市企画財政部サイドの説明によれば、■■■■さんには連絡しなかった、とのことである。
当然のことじゃろう。
お役所というところでは、来る日も来る日も、お役人と名のつくみなさんが責任回避に命をかけていらっしゃるのである。
お役所のみなさんがだれよりもよくご存知のとおり、お役所ってのはひとつの巨大な責任回避システムなのである。
一般市民がいくらじたばたしたところで、このシステムを前にしてはどうにもならない。
しかも、ご退職である。
■■■■さんは、総務部長を最後に定年退職をお迎えなのである。
翌々日に定年退職を迎える職員つかまえて、四年ほども前の公務中の発言をほじくり返してどうする、そんなことは許されるものではない、そもそもお役所に責任ということばは存在せんのである、異動してしまえばすべては初期化されてしまうのである、しかも退職だぞ、翌々日に定年退職を迎える職員つかまえて、四年ほども前の公務中の発言を、ありゃりゃ、堂々めぐりじゃ、というのが、お役所のみなさんの本音なのであろうとぞ思われる。
だから、■■■■さんのことは、けけけ、きょうのところは、ま、いいか、ということにしておいた。
むろん、水に流すつもりもなければ、ただで済ませるつもりもない、みたいなことをしつこく口走ってるのも、ばかみたいっちゃばかみたいなんだけど、ま、いいか、けけけけけ。
さてそれで、肝心の市長判断である。
おれとしては、むろん、名張市立図書館にちゃんとしたことをやってほしいのじゃが、名張市乱歩事業関連アドバイザーとしての判断を示すならば、それはもう無理無理とても無理なのであって、名張市立図書館ってのは永遠にこんな状態でいるしかないのである。
──開館以来四十年にわたって乱歩関連資料を収集し、館内には乱歩コーナーを開設し、乱歩にかんする詳細な目録も三冊刊行しておりますが、名張市立図書館は乱歩のことをよく知りません。
だから、いまだ名張市立図書館の嘱託を拝命しておるころからなんどもゆうてきたとおり、もう乱歩から手を引いたら? という点もアドバイザーとして確認してみたのじゃが、それはしない、とのことであって、むろんおれとしても、名張市立図書館が乱歩関連資料の収集を手がけるオンリーワンの公共図書館であってほしいと願ってはおる。
だったら、どうすりゃいいのか、ということになる。
おれを生かすしかないんじゃね? ということになるしかない。
ちゃんとしたことをするのか、それとも、うわっつらをとりつくろうだけでこと足れりとするのか、その一点にかんして、おれは市長判断を仰ぐつもりであった。
かりに、ちゃんとしたことをするというのであれば、おれを生かすしか手はないぞ、ということになる。
名張市教育委員会レベルでは、おめーはいったいなに余計なことやってんだ、おめーがなにやったってそんなことは知らねーからな、というのが結論であって、それ以上のことはいくらお訊きしてもお答えはいただけなんだのじゃが、たしかにおれがなにをいったってけんもほろろのほーほけきょ、たとえば名張市立図書館の収集資料にもとづいてデータベースを作成し、それをネット上で公開してひろく提供してはどうか、みたいなのはもう当然の流れとして実現されているべき提案だと思われるのじゃが、いまにいたるも全然なわけである。
でもって、有為転変、紆余曲折、いろいろあって、市長判断を仰ぐ運びとはあいなった。
だから、名張市立図書館には乱歩にかんしてなにをすればいいのか、それを考える能力がなく、そもそも考えるための知識がないにもかかわらず、乱歩から手は引かない、といってんだから、名張市教育委員会によっていったん否定されてしまったこのおれを、もういちど生かしていただくしかないと思うんだけど、いったいどうよ、というきわめて具体的な点における市長判断、おれはそれを求めようとしたわけね。
つまりまあ、名張市長にSOSを発信しようと思った、ということになる。
名張市立図書館をこんな状態から救い出してくんない? みたいなSOSである。
──開館以来四十年にわたって乱歩関連資料を収集し、館内には乱歩コーナーを開設し、乱歩にかんする詳細な目録も三冊刊行しておりますが、名張市立図書館は乱歩のことをよく知りません。
だから、3月29日火曜、名張市企画財政部サイドとの話し合いの席で、えー、こんちこれまた市長判断を仰ぎたいんでやんすが、と切り出したところ、いやいや、そんな必要はありません、とのお答えが返ってきた。
市長は中さんにご活躍いただきたいと申しております、とのことであった。
ありがたいことである。
わざわざ市長判断を仰ぐ必要はなくなったのである。
ご判断を仰ぐまでもなく、名張市長の後ろ盾を頂戴して、活躍できることになったのである。
ほんというと、名張市立図書館が活躍すればそれで済む話なのだが、ちょいとアドバイスすれば活躍できる、というレベルではまったくない。
最初の第一歩、というやつからはじめなければならない。
つまり、乱歩を読む、乱歩を知る、みたいなところからである。
しかし、実際のところ、なにしろお役所なんだから、そんなことは不可能だと思う。
思う、というか、げんに不可能なのである。
だから、とりあえず、名張市立図書館がなにをすればいいのか、それをまとめて名張市企画財政部サイドに提出する、ということになった。
それが3月29日のことである。
で、いまだに、提出できていない。
むろん、頭のなかでは考えがまとまっているのであるが、というか、考えなんてものは最初からぶれることなくかたまっているのであるが、どうも気が重くて、その考えを文章にまとめる作業が進まない。
これは、ひとつには、3・11以降の時代の空気のせいもあるのではないか、と思われるのだが、そんないいわけはやめとくことにしても、とにかくなんというか、及び腰というか、逃げ腰というか、そういった姿勢が自覚されるわけな。
考えてみれば、名張市立図書館はもうだめだからNPOでもつくろうか、と考えたのも、あるいはかなり以前、当時の教育長に、おれの後継者をつくってくんない? とお願いしたのも、とどのつまり、だれかに肩代わりしてもらいたい、という心理のあらわれであった、と自己分析することが可能である。
だから、ありがたい市長判断を頂戴したというのに、しかも、やるべきことはクリアにみえているというのに、なんかいまごろになって腰が引けてきた、というのが正直なところである。
しかし、そんなことはいってらんない。
ちゃんとしようぜ、と名張市役所のみなさんに呼びかけてきたんだから、弱音を吐いたり泣きごとを並べたりせず、おれ自身もちゃんとしなければならんわけな。
だから、ひとつにはみずからを鼓舞するため、もうひとつは、名張市民の納得、理解、共感、了解、みたいなものを得ておくため、このブログで公開しながら考えをまとめることにしたい。
ブログで公開したからといって、それでただちに市民の納得、理解、共感、了解、みたいなものを得たことにはならんのだが、とりあえず公開性を高めておきたい、ということである。
コメント欄を利用して、名張市民各位から質問や要望が投稿されてくるかもしれない。
それに、名張市役所の職員各位にもお知らせしておいたほうがいいかも、とも思うし。
ともあれ、名張市長に満腔の謝意と敬意を表する次第である。
Powered by "Samurai Factory"