名張市乱歩関連事業アドバイザーである。
子供の日も過ぎた。
しっかり働こうな。
あしたからまたお休みだけどな。
それでまあ、名張市立図書館にたいするアドバイスは終了し、市長判断を仰ぐ、ということにした。
ちゃんとしたことをするのか、それとも、うわっつらをとりつくろうだけでこと足れりとするのか、その一点の判断を仰ぐ、ということである。
判断にさいしては、乱歩にかんする専門的な知識が必要とされるわけではない。
ものの道理の問題であり、一般的な常識の問題である。
しかし、お役所というところでは、ものの道理や一般的な常識というやつが、嘆かわしいことにまったく通用せんわけなのよ。
お役所ってのは、いったいどういうところか。
手前どもはなにも考えないことにしております、とか、手前どもはできるだけ働かないことにしております、とか、そんなことおっしゃってるみなさんが、来る日も来る日も責任回避に命をかけてるとこなのである。
な。
ほんとにそうだよな、お役所のみなさん。
だから、ちゃんとしたことをする気はない、という結論は、とっくに出ているのである。
いまのまま、なにも考えず、できるだけ働かず、ただうわっつらをとりつくろってるだけでOKだというのに、おめーはいったいなに余計なことやってんだ、おめーがなにやったってそんなことは知らねーからな、という名張市教育委員会の結論を、おれは例の■■■■さんの口から直接、聞かされたのである。
でもって、やれやれ、なんで教育次長ふぜいにここまで足をひっぱられなきゃなんないの? 偉そうなこといわれなきゃなんないの? やってらんねーよまったく、みたいな感じでいったん終わった話ではあったのだが、その後、あれこれと曲折があって、テロにはせんから乱歩のことをちゃんとしてくれんか、と恫喝をかましまくる流れとはなり、とどのつまり、名張市乱歩関連事業アドバイザーをば拝命、さっそくアドバイスをはじめてみたところ、お役所なんてのはやっぱ、口を開けば責任回避、自分ではなにも考えようとせず、自分の都合しか眼中になく、目先のことだけ適当にごまかしてりゃそれで御の字、みたいな世界であるということがあらためて認識されたがゆえ、おれはもう早々にいやになり、ちゃんとするのか、ちゃんとしないのか、その一点にかんして、僭越ながら市長判断を仰ぎたい、ということにした。
むろん、なんどでもいうけど、結論は出ている。
ちゃんとしたことはしない。
余計なことはしない。
うわっつらとりつくろってるだけでいい。
それが結論である。
しかし、そんなことでいいのか。
そんな結論が通用するのか。
──開館以来四十年にわたって乱歩関連資料を収集し、館内には乱歩コーナーを開設し、乱歩にかんする詳細な目録も三冊刊行しておりますが、名張市立図書館は乱歩のことをよく知りません。
こんな話が通用するのか。
お役所ってのは無能と怠慢の極楽王土でなくちゃならない、とお役所のみなさんはお考えなのであろうが、そんな考えは世間一般では通用しないと思うぞ。
もう少しちゃんとしないと、いくらなんでもまずいと思うぞ。
な。
ちっとはしっかり働こうな。
だからまあ、名張市教育委員会の結論はとっくの昔、■■■■さんから伝えられておるのだし、名張市乱歩関連事業アドバイザーとして名張市立図書館をアドバイスしてみても、ちゃんとしたことをするのはとても無理、みたいなことがたちどころに判明した。
てゆーか、そんなことは最初から知れていたんだけど、市長判断を仰ぐためにはそれなりの手順が必要であり、そのための確認作業が必要になる。
名張市立図書館ってだめじゃん、という事実をあらためてきっちり確認したうえで、さーあ、どうよ、と市長判断を仰ぐ、というのが手順である。
ただし、名張市教育委員会を忘れてはならない。
むろん、名張市教育委員会にはなんの考えもない。
なにを問いただしても、まともな返事は返ってこない。
ただし、■■■■さんはべつである。
おれのやったことを否定するのは勝手だけど、だったらおめーは、つまり名張市教育委員会は、いったいどうお考えなのかな、とお訊きしてもひとことのお答えもよこしてくれず、公務中の発言にいっさい責任は持たないという公務員の鑑のようなかたでいらっしゃる■■■■さんが、なんと3月末で定年退職されると聞き及んだおれは、けけけ、だったらそれまでにちょいと確認しとかなくちゃならんことがあるからな、けけけけけ、と思い、名張市企画財政部サイドとの話し合いの前日、メールでこんなお願いをした。
先日はお知らせありがとうございました。お手数をおかけして
恐縮しております。恐縮ついでにお願いしたいのですが、明29
日、乱歩関連事業アドバイザーとして二、三点、お訊きしたいこ
とがありますので、総務部長の■■■■さんのご同席をたまわり
たく、勝手ながらご手配をお願いできれば幸甚です。よろしくお
願い申しあげます。
2011/03/28
でもって、その翌日、3月29日火曜日のことであった。
話は変わるけど、きょう6日はもう立夏であり、気がつけば初夏である。
風が薫ってるぞおら。
おらおらおらおら。
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