三重・名張の誇り「乱歩」展 市郷土資料館、29日まで 没後50年、貴重本など100点

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　平成27・2015年11月17日　産経新聞社、産経デジタル

三重・名張の誇り「乱歩」展　市郷土資料館、29日まで　没後50年、貴重本など100点
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2015.11.17 07:07

三重・名張の誇り「乱歩」展　市郷土資料館、２９日まで　没後５０年、貴重本など１００点

　ミステリー小説の礎を築いたとされる作家、江戸川乱歩（１８９４～１９６５年）の没後５０年に合わせた企画展が、名張市安部田の市郷土資料館で開かれている。乱歩が名張市出身であることを知ってもらおうと、同資料館と顕彰団体「乱歩蔵びらきの会」が協力して企画した。無料。２９日まで。

　江戸川乱歩は明治２７（１８９４）年１０月２１日、旧名張郡名張町新町に生まれた。怪人二十面相が登場する少年探偵シリーズなどで国民的な探偵小説家になり、江戸川乱歩賞の設立など、国内のミステリー小説の礎を築いた。

　展示では、「怪人二十面相」の名場面を表現したフェルトアート作品をはじめ、名張市立図書館が所蔵する「黄金仮面」や「幻影城」の貴重本、昭和３０年に乱歩が生誕地碑の除幕式で名張を訪れたときの講演の様子などを撮影した写真パネルなど約１００点を紹介している。

　デビュー当時、先輩作家の小酒井不木に悩みを相談したときの往復書簡の一部も紹介。作品について感想を求められた小酒井は「あなたは探偵小説作家として十分立って行くことができると確信している」と乱歩を励ますやりとりが読み取れる。

　同資料館は「地域の誇りである乱歩を、展示を通じて身近な存在として感じてもらえれば」と話す。問い合わせは同資料館（０５９５・６４・７８９０）。