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Posted by 中 相作 - 2015.11.10,Tue
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 平成27・2015年11月6日 リファイド

日影丈吉と雑誌「宝石」を中心に戦後ミステリを支えた作家たちの仕事
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日影丈吉と雑誌「宝石」を中心に戦後ミステリを支えた作家たちの仕事

2015年11月6日 12:00

日影丈吉の仕事と「宝石」を軸にした展覧会

東京都町田市にある町田市民文学館ことばらんどでは、2015年12月20日までの期間で現在「没後25年 日影丈吉と雑誌『宝石』の作家たち」展を行っている。



この展覧会では、推理作家、幻想文学者、翻訳家として多方面での活躍および、晩年のおよそ20年間、町田で過ごした日影丈吉の仕事を紹介するものである。

くわえて「宝石」の編集長を務めた江戸川乱歩、「宝石」にて金田一耕助を初登場させた横溝正史、詩人であると同時に「宝石」の主幹として活躍した城昌幸、さらに同じく「宝石」からデビューした山田風太郎といった、戦後のミステリ界を支えた作家たちの仕事も展覧する。

日影丈吉について

日影丈吉は41歳の「かむなぎうた」の探偵小説専門誌「宝石」の懸賞小説短編部門二席を受賞してデビューしたという遅咲きの作家である。しかしこの作品は江戸川乱歩に「殆ど完璧の作品」と激賞されている。

日影の作品は幼少時の記憶に日本の土着的な雰囲気をまとわせることによって書かれ、それは新しい幻想ミステリとして文壇に迎えられたという経緯がある。

はじめ日影の作風は、純文学の香りのするミステリとして評価されていた。しだいに作品にこめられていた幻想性から渋沢龍彦や種村季弘といった幻想文学者たちからも愛されていった。

日影の経歴だが、デビュー前からフランス語が堪能だったこともあり、戦前戦後にわたり若い料理人にフランス語や、フランス料理に知識を伝える講師を務め、多くの名料理人を育てたという経緯もある。

やがてデビュー後には「オペラ座の怪人」や「メグレ警部シリーズ」の翻訳および紹介者としても活躍した。

なお施設の休館日は月曜日(ただし11月23日は閉館)と第2木曜日であり、開館時間は10:00~17:00(入館は16:30まで)となっている。

(画像はホームページより)
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