Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2015.11.06,Fri
「伊賀百筆」第二十五号が昨日、到着いたしました。
全三百四ページという充実ぶりで、私のこれはp.278-279の見開きに掲載していただいてありました。封筒に同封されていたのが、10月29日付読売新聞の「論点」に掲載された片山善博さんの「図書館は地域の『知の拠点』」のコピー。
「伊賀百筆」を主宰される北出楯夫さんは、伊賀市役所図書館転用反対派でいらっしゃいますから──
▼2015年2月23日:市庁舎は改修 芭蕉翁記念館に
このコピーもそれを訴える一助だと思われます。
ついでですから、一部引用。
愛知県小牧市で先日、図書館のあり方をめぐって住民投票が行われた。市はそれまで、書店・レンタル店網を展開する企業に市立図書館の運営を委ねる方針でいたが、市民の判定は「ノー」だった。
住民投票を後押しすることになったのが、同じ企業が運営を委ねられている佐賀県武雄市図書館で発覚したずさんな選書だった。10年以上前の今では使用されていないバソコンの基本ソフトの解説書や、埼玉県内のラーメン屋の紹介本などが問題視された。この種の市民にとって意味のない古本が数多く購入される一方で、貴重な郷土資料が脇に追いやられていたという。
この件に限らず、筆者は自治体が公共図書館を地域外の民間事業者に委託する傾向に違和感を抱いている。そもそも公共図書館は、市民にとって必要な本や資料を保存し、現在だけでなく将来の市民にも供するのを使命とする。
そこには地域にしかない歴史や文化や伝統などに関する貴重な本や資料も含まれるのだから、図書館とは地域の知の拠点、知の貯蔵庫のような存在でもある。その貯蔵庫を切り盛りするのは、地域に愛着を持ち、地域の歴史や文化や伝統の価値を十分理解し、末永くそれらを育んでいける人たちであるべきだと思う。
ちょっと検索してみると、こんな記事もありました。
▼東京新聞 TOKYO Web:<番外編>片山善博慶大 教授に聞く 市民の自立助ける図書館(2013年12月16日)
武雄市図書館がCCCを指定管理者としてリニューアルオープンしたのが2013年4月、この記事が同年12月ですから、当初から関係者が懸念を表明していたとはいえ、武雄市図書館のずさんきまわりない運営はいまだ表沙汰になっていなかったわけですが 考えてみればあの武雄市図書館、図書館というのがそもそもどういうものなんだか、多くのひとにそれを考えるきっかけを提供した、という点では多大な貢献を果たしたといっていいでしょう。
しかしなあ、かんじんの関係者が、関係者というのは、お役所のみなさんとか議会の先生がたとかのことなんですけど、なにも考えようとせず、考えるための知識を身につけようともせんのだからなあ。
なにしろ、ばかなんだからなあ。
困ったものだなあ。
それはそれとして、「伊賀百筆」第二十五号は一冊税込み千五百円、伊賀地域の主要書店に並んでいるとのことです。
こちらもどうぞ。
しかし、ほんとに、困ったものだなあ。
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