名張市乱歩関連事業アドバイザーである。
4月28日である。
このメールを送信して、ちょうど一か月が経過したことになる。
先日はお知らせありがとうございました。お手数をおかけして
恐縮しております。恐縮ついでにお願いしたいのですが、明29
日、乱歩関連事業アドバイザーとして二、三点、お訊きしたいこ
とがありますので、総務部長の■■■■さんのご同席をたまわり
たく、勝手ながらご手配をお願いできれば幸甚です。よろしくお
願い申しあげます。
2011/03/28
けけけ。
それでまあ、おれはむせび泣いたわけなのな。
それはそうじゃろう。
■■■■さんとおっしゃる当時の教育次長が、なんの関係もない席で、おめーのやったことなんか知らねーよ、とほざきやがったのである。
おめーが図書館でなにやったって、おれたち名張市教育委員会はそんなこと知らねーよ、おめーの考えてるとおりにゃなんねーんだよ、とぬかしやがったのである。
なんなんだよいったい。
名張市立図書館の目録三冊を手にとったこともなければ、乱歩作品を読んだこともないのではないかと推測される腐れ公務員が、いったいなにをほざきやがる。
だいたいがこら、おれの考えてることなんかなにひとつ知りもせんくせに、なんでいきなりおれの考え否定してんだよ。
な。
これはもう、むせび泣かずにゃいられんぞなもし、というレベルなわけよ。
しかも、その■■■■さんとおっしゃる当時の教育次長は、だったら名張市教育委員会のお考えをどうぞ聞かしてくんなまし、おねげーでごぜーますおねげーでごぜーます、といくたびもいくたびも礼を尽くしてお願いをば申しあげたというのに、とうとうなんの返答もよこしやがらなかったんだぞ。
むせび泣くしかありゃせんがや。
いやほんと、むせび泣いたむせび泣いた。
かちかち山のたぬきみたいにむせび泣いたぜ。
しかし、バルサンでいぶされたイエダニみたいにむせび泣きながらも、おれには卒然として悟るところがあった。
つまり、お役所の基準からいえば、おれはどうやら余計なことをしたらしいな、ということである。
お役所のみなさんが日々、いったいなにに苦労していらっしゃるのかというと、いかに働かないか、という一点なのである。
できるだけ働かないぞ、というのが、名張市役所のみなさんの鉄の信念なのである。
暗黙の掟なのである。
掟だからえらいもので、全員がそれに従わなければならない。
だから、名張市役所のみなさんのなかには、恥ずかしながら公務員として希望に燃えていた時期もありました、とおっしゃるかたもあるかもしれんのじゃが、あったとしてもそういうひとは、たぶんメイビー十中八九、職場でだか忘年会みたいな懇親の席でだかはわからんけど、あんまり働くな、がんばるな、適当に流せ、などとできのおよろしくない上司からやんわり釘を刺されちめーやした、みたいな経験をおもちではないかと推測される次第である。
これはなにも名張市役所にかぎった話ではなく、全国津々浦々のお役所で日常的にみられる光景だろうと思われるんだけど、とにかくお役所というところでもっとも大切なことはいったいなにか、ということになるとそれはもう一も二もなく、お役所のみなさんがいくら無能で怠慢であっても全然OKっす、という環境を維持することなわけなのである。
お役所というあの腐れきった世界は、そこに巣くってるみなさんにとっては無能と怠慢の極楽王土でなければならず、神聖にして不可侵の聖域でなければならないわけなのな。
したがって、お役所という楽園の平和を乱すものは断じて許さぬ、というのがお役所のみなさんの本音なのであって、するってーとあれだな、あのころ教育次長をお務めだった■■■■さんはそうした本音を一身に体現していらっしゃった、ということになるわけであって、だから公務員の鑑じゃとゆうとるじゃろーが。
つまり、■■■■さんの濁りに濁って濁りきったふたつの瞳には、おれという人間が、お役所のみなさんにとって当然の権利である無能と怠慢を告発し、ほんとは正当なんだけどお役所のみなさんには理不尽にしか思えない過剰な労働を強いる極悪人にみえた、ということなのであろう。
おれがいかにも余計なことをした、と映ったのであろう。
だから、おまえが名張市立図書館の嘱託としてなにしたっていいけど、それはあくまでもおまえ個人の問題であって、名張市立図書館や名張市教育委員会にゃおまえの考えをそのまま受け容れる気はねーんだよばーか、と上から目線の上司気分で釘を刺してくださったのであろうな。
ほんとにひどいもんだよなあ、といまも思う。
いまこうやって思い出すだけでも、くっそー、蚊取り線香でいぶされたアカイエカやハマダラカみたいにむせび泣いてしまうではないか。
むせんでむせんでむせび泣きつつ、あすにつづく。
連休中も無休である。
ばんばんかましちゃるけのう。
やーい、泣け泣け泣ーけ。
ただし、すわり小便はちびるな。
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