読書週間：没後50年作家の400冊 谷崎潤一郎ら9人 県立図書館 ／富山

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毎日新聞
　平成27・2015年10月30日　毎日新聞社

読書週間：没後50年作家の400冊　谷崎潤一郎ら9人　県立図書館　／富山
　青山郁子
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読書週間：没後５０年作家の４００冊　谷崎潤一郎ら９人　県立図書館　／富山

毎日新聞　2015年10月30日　地方版

　読書週間（２７日〜１１月９日）にちなみ、今年没後５０年を迎えた作家、詩人計９人の著書約４００冊を集めた企画展示「没後５０年の作家たち−谷崎潤一郎・江戸川乱歩を中心に」が富山市茶屋町の県立図書館で開かれている。１１月８日まで。観覧自由。

　１９６５年に亡くなったのは他に、作家の中勘助、梅崎春生、高見順、詩人の安西冬衛、河井酔茗ら。没後５０年は著作権切れも意味し、谷崎については新しい全集出版なども予定されている。

　展示会場では谷崎、高見の全集など普段は書庫に保管されている書籍も紹介。富山出身で毎日新聞記者だった野村尚吾の著書「谷崎潤一郎」（中央公論社）には、谷崎との出会いや兄の不幸の際、谷崎から丁重な手紙が届いたことなど、知られざるエピソードが紹介されている。また、乱歩の代表作「怪人二十面相」は表紙が懐かしさを醸し出している他、同書を藤子・Ｆ・不二雄さんが漫画化した子供向けの図書もある。

　ほとんどの展示図書は貸し出しも可能。同館調査課の五十嵐奈緒子さんは「乱歩は谷崎の影響を受けていると言われ、それぞれ作品を比較しながら読んでみるのもお勧めです」と話している。同館は１１月１、２日は休館。

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　一方、富山市西町の市立図書館（０７６・４６１・３２００）では１１月１日と同２２日午後２時からウィークエンドコンサートが開かれる他、６日午後６時半から「大人のためのおはなし会」、１４日午後２時から、映画「フラガール」などの脚本家、羽原大介さんの講演会も予定されている。【青山郁子】