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Posted by 中 相作 - 2015.10.20,Tue
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平成27・2015年10月17日 産経新聞社、産経デジタル
江戸川乱歩「小説作りはおぞましき現実」 執筆の苦悩記す手記
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江戸川乱歩「小説作りはおぞましき現実」 執筆の苦悩記す手記
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江戸川乱歩「小説作りはおぞましき現実」 執筆の苦悩記す手記
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「独語」と題された江戸川乱歩の未発表の手記(平井家蔵、立教大寄託)
作家の江戸川乱歩(本名・平井太郎、1894~1965年)が36年に記した未発表の手記が見つかったことが17日、分かった。通俗小説や探偵小説の執筆に追われながら創作に悩み、ニーチェの哲学書をひもとく様子もつづるなど、みずみずしい精神の遍歴が伝わる貴重な資料だ。
「独語」と題された手記は、36年6月18日から7月5日にかけての日記形式で原稿用紙38枚。欄外に「発表せず」と書かれていた。今から十数年前に遺族が立教大に寄託、成蹊大の浜田雄介教授らが基礎調査をした際に見つかった。
乱歩は「月極めの通俗探偵小説を先月休載した。今月も危く休みかけてゐる所だ。併しそれでは家計が出来ないから、強いて書かうとしてゐる」と、行き詰まりを率直に吐露。「私にとつて今、小説作りはおぞましき現実である」ともつづる。
江戸川乱歩「小説作りはおぞましき現実」 執筆の苦悩記す手記
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一方、アンドレ・ジードや小林秀雄など同時代の作家や批評家を挙げ「新らしい興味が湧いてゐる時は、永生きがしたくなる」と、読書欲が尽きない様子もうかがわせる。またニーチェの「悲劇の誕生」を読み返し「私の従来ひきつけられた芸術上の性格の源が凡てニイチエにあつたやうな気がする」と記した。
浜田教授は「自分の表現を探求し、文学として探偵小説を考えていたことがうかがえる。書きたいものが思うように書けず、違う方向に向かっているつらさ、表現者としての内面の孤独が伝わってくる」と話す。手記は、浜田教授らが参加する「『新青年』研究会」の11月刊行の会誌で紹介される。
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