Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2015.08.15,Sat
暑い。
暑い暑い。とにかく暑い。
死ぬほど暑い日がつづきましたけど、というか、きょうもすこぶる暑かったですけど、乱歩が死去した五十年前の夏、青山葬儀所で乱歩の葬儀が営まれた8月1日もまたとても暑い日だったと伝えられます。
日本推理作家協会編『1966年版推理小説ベスト24(1)』という本があって、昭和41年6月25日に東都書房から出版された一冊七百五十円の本なんですけど、「日本推理作家協会記録(一九六五年度)」というのが収録されています。
▼名張人外境:乱歩文献データブック > 昭和41年●1966
古いコピー類を整理していたらそのコピーが出てきましたので、乱歩関連の記録を引用しておきます。
七月
◎ 二十八日、午後四時九分。かねて自宅において病気療養中だった、元日本探偵作家クラブ名誉会長、協会初代理事長江戸川乱歩氏が、脳出血のため逝去された。推理小説界の文字通りの大元老であり、四十年間の作家生活のあいだに、数々の不朽の名作と後進の育成に、多大の業績を残された江戸川氏は、隆子夫人をはじめ近親者や続々と詰めかけた多数の推理作家に見守られながら、大往生を遂げられた。行年七十一歳。戒名は「智勝院幻城乱歩居士」
協会では江戸川邸において緊急理事会を開催。大下宇陀児氏を葬儀委員長に選んで、葬儀は日本推理作家協会葬をもって執り行うことを決めた。
◎ 三十日、自宅において密葬が行われ、遺骸は落合火葬場において、荼毘に付された。
◎ 三十一日、政府は前日の閣議で位勲の追贈を決め、正五位勲三等を乱歩氏の霊前に贈った。この日通夜が行われ、庭内にしつらえられた席は、百三十余名の人々で埋った。
八月
◎ 一日、正午より青山葬儀所において、故江戸川乱歩氏の日本推理作家協会葬が営まれた。
大下宇陀児葬儀委員長をはじめ、在京の推理作家はすべて受付、整理、進行等の雑務を分担。葬儀は臨済宗僧侶の読経にはじまり、松本清張理事長、友人代表横溝正史氏、文芸家協会代表富田常雄氏、東京作家クラブ会長白井喬司 氏らの切々たる弔辞が霊前で読み上げられた後、真夏の炎天下に会葬者千二百名の焼香の列がつづいた。
◎ 会報八月号は十二頁におよぶ江戸川乱歩追悼特集を行った。
と、お盆ですからこんな引用もしてみた次第ですが、それにしても、ふと思いついて古いコピー類、それからリーフレットやパンフレットなんか、要するに大型封筒や段ボール箱につっこんだまま放置してあった雑多な紙を珍しく整理なんかしていると、なんかもうきりがないな、という気がしてきます。
やれやれ。
ビールでも飲もっと。
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