教育委員会から回答をたまわりました

　めっきり夏らしくなりました。

　むしむしと蒸し暑い日がつづきますけど、暑さ寒さは関係なく、漫才を書く時間がまったくない。

　たまったネタも手つかずのままで、ほんとに困ったことですけど、ひとつふたつご披露申しあげておきますと、おとといのことです。

　午前9時50分ごろ、名張市役所三階の廊下で、教育長の上島和久先生とばったりお会いしました。

　そこで、

　「ああ先生。このあいだ教育委員会へお送りしたメール、ごらんいただきましたか」

　とお訊きしました。

　メールというのは、このエントリに出てくる6月3日付メールのことです。

　▼2015年6月3日：わざわざ視察においでいただいてもなあ

　上島先生からは、

　「はい。拝見しています」

　とのお答えを頂戴して、その場はそのまま右左。

　すると、えらいもので、その日のうちに教育委員会から回答のメールをたまわりました。

　こら、こらこら、こらこらこらこら名張市教育委員会、てめーら催促されなきゃ返答もできねーのかこのすっとこどっこいが、とか、いわないでやってくださいね。

　「伊賀別筆」第一号の30ページにも、こんなやりとりがありますけど。

「去年出した『伊賀一筆』の手記で読者のみなさんによくよくお願いしておいたんですけど」
「なにをお願いしました」
「怒ったり責めたりするのはやめたってください」
「いったい誰の話ですねん」
「名張市役所のみなさんです」

　まったくこのとおりなんですから、どうぞもうそっとしておいてあげてください。

　また、「伊賀一筆」第一号には、こんなことをも記しましたばい。

　「お役所仕事とは、その場しのぎの際限もないくり返しにほかならない」

　「お役所仕事とはまさしく、その場しのぎの際限もないくり返しにほかならない」

　あるいは、こんなことも書いちゃりましたばい。

　「財政難というのは便利な言葉で、お役所が何もしないことの何よりの免罪符となる呪文だ」

　これもまた、まったくそのとおりじゃ、ということがしみじみ如実に実感されるお答えとなっておりますので、ほんとにもうね、怒ったり責めたりはせず、静かに穏やかにそっとしておいてやっていただければと思います。

　では、名張市教育委員会事務局教育総務室から頂戴した回答です。

　　　　　　　　　　　　　　　　記

　お問い合わせに対する回答

　（１） そもそも、乱歩関連資料として、どんな資料を収集するのか。
　→ 乱歩関連資料は、「乱歩の作品」、「乱歩作品が収録された資料」、「乱歩作品を論じた資料」、「乱歩を描いた資料」、「乱歩作品の二次利用資料」等が挙げられます。
　しかしながら、これらを網羅的に収集するのは、現在の名張市の財政事情では難しい状況です。

　（２）そもそも、収集した乱歩関連資料を、死蔵するのではなく、活用することが可能なのか。
　→ 図書館資料の一つとして利用していただくことが可能と考えます。
　また、今後、市内小中学生を対象とした「ふるさと学習」などへの活用を検討していきます。

　（３）そもそも、市民生活に無縁な乱歩関連資料を、市民の税金で収集する必要があるのか。
　→ 図書館活動の一環として、乱歩関連資料を収集することは必要と考えます。

　（４） たしか２００９年のことであったと思いますが、名張市立図書館がインターネット上に乱歩関連資料のデータベースを作成しようとしながら、結局は実現しなかった、ということがあったように記憶しております。その経緯について、つまり、どうしてそんなプランがもちあがり、なぜ立ち消えになってしまったのか、また、業者に支払った費用などの予算はいったいいくらになったのか、そのあたりのことをぜひともお知らせいただきたい。
　→ 『江戸川乱歩リファレンスブック』の刊行後、書籍だけでなくインターネット上に内容を公開しようとするプランが持ち上がったようです。しかしながら、データ入力やデータの検索方法等について検討したところ、かなりの経費がかかることが判明しましたので立ち消えになったようです。なお、予算等の詳細は不明ですので、ご理解賜りますようお願いいたします。

　平成２７年６月１１日

名張市教育委員会

　しかし、なんともひどいものだな。

　もしかしたら、「伊賀別筆」第一号のPDF版、お読みにならずにお答えいただいたのかしら。

　うろたえていらっしゃることはよくわかりますし、そもそも基本的なことが理解できていらっしゃらない、ということもよくよく承知しておりますが、うわっつらだけそそくさととりつくろい、なおかつ明らかな虚偽まで並べ立てて、わけもわかんないままその場しのぎに走んなきゃならないんですから、お役所のみなさんも大変だわ。

　お察しいたします。

　ということで、つづきは後日。

　それにしても、なかなか時間がとれないなあ。