Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2015.05.07,Thu
まず、奇譚コース。
奇譚といっても本物の『奇譚』の話で、メールでお知らせいただいた情報ですが、神奈川近代文学館で開催中の谷崎潤一郎展に、乱歩の『奇譚』が展示されています。▼神奈川近代文学館:特別展「没後50年 谷崎潤一郎展 ―絢爛たる物語世界―」
『奇譚』が展示されるかも、ということは去年の年末あたりに聞き及んでいたのですが、その後、確認することもなしに打ち過ぎてしまっておりました。
【「谷崎潤一郎展」展示担当から】文豪の交流豆知識。江戸川乱歩も谷崎潤一郎を尊敬していました。23歳の時に谷崎の「金色の死」を読んで驚喜し、展示中の乱歩お手製の探偵小説耽読ノート「綺譚」にも谷崎の「白昼鬼語」「金と銀」「途上」の作品名が記されています。
— 神奈川近代文学館 公式 (@kanabun_PR) 2015, 5月 2
【「谷崎潤一郎展」展示担当から】「綺譚」ではなく、正しくは「奇譚」です。大変失礼いたしました。https://t.co/QR667cwwEB
— 神奈川近代文学館 公式 (@kanabun_PR) 2015, 5月 7
ついでに、といってしまうと叱られますけど、石塚公昭さんの作品もぜひどうぞ。
【谷崎潤一郎展】人形作家・石塚公昭さんの谷崎潤一郎像を展示しています。石塚さんに文豪人形を出展していただくのはこれで3度目。大乱歩展では、メインビジュアルとしてポスターにも使わせていただきました。石塚さんの個展が現在大田区で開催中です。http://t.co/97umolrmw0
— 神奈川近代文学館 公式 (@kanabun_PR) 2015, 5月 6
つづいて、漫才コース。
大型連休中、名張市議会関係には動きがありませんでしたので、漫才は名張市立図書館方面に進出いたしました。
PDFファイル、どんどん重くなってきておりますが、どうかご諒恕ください。
過日、厳密にいえば4月2日、名張市教育委員会に質問のメールをお出ししたことは、同日のエントリでお伝えいたしました。
▼2015年4月2日:I am almost ABE
で、教育委員会からメールで回答を頂戴し、図書館関係者のみなさんのお名前をお教えいただいたわけですけど、まあびっくりしたことに、「伊賀一筆」第一号九四ページにご登場いただいた図書館幹部職員のかた、その後めでたく図書館長に昇進なさったそうです。
「伊賀一筆」第一号の手記に、
「だが、心配は無用だ。こんなレベルの人であっても、幹部はおろか館長だって難なく勤められる。それがお役所というところだ」
とは記しましたけど、わずか一年間だけとはいえ、ほんとに館長になっていらっしゃったとは。
名張市はすごいな、とあらためて思わされます。
色覚は正常なれどほぼ文盲、みたいなかたでも、立派に図書館長が務められるわけです。
なんか、めでたしめでたし、みたいな感じで、ご同慶の至りではあるんですけど、なにしろこんなとこなんですから、「伊賀一筆」第一号にもくり返し記しましたとおり、乱歩関連資料の収集なんてことはとても無理、死んでも無理、勝手ながらどうかもうお諦めください。
本日発表分の漫才にも、
「乱歩関連資料の収集では日本一の図書館である名張市立図書館はじつは乱歩のことも資料収集のこともなにも知りませんのでどうかもう堪忍したってください」
と記した次第で、乱歩関連資料の収集といったって名張市立図書館にはなにをどうしたらいいのか見当もつかない、というか、そもそもなにを収集すればいいのかもよくわからないんですから、あまり無体なことはおっしゃらないでやってください。
しかし、そうはあっさりとお諦めいただけないのは、名張市立図書館に乱歩関連ミステリ関連の書籍や雑誌をご寄贈いただいたみなさんであって、げんにある寄贈者のかたからは、「伊賀一筆」第一号第一〇六ページに記したところについて、「地下で眠っている面々」、つまり地下書庫に死蔵された寄贈図書の活用を進めてもらえればありがたいのだが、といった意味のメールを頂戴しております。
むろん、メールをいただくまでもなく、私が最後に気にかかっているのはそのあたりのことであって、「伊賀一筆」第一号一一〇ページに記したとおり、「とくに死蔵された寄贈図書をどう活用するのか、名張市立図書館にそのあたりのことを明確にしてもらう」ということが、「伊賀百筆」付録雑誌「伊賀別筆」第一号に掲載する「僕の図書館戦争完結篇」のメインテーマになるという寸法です。
つづきまして、鬼火コースとなりますが、本日はとくにお知らせすべきことはありません。
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