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Posted by 中 相作 - 2015.04.15,Wed
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産経ニュース
 平成27・2015年4月11日 産経新聞社、産経デジタル

平野綾「レ・ミゼラブル」再び 地で演じる強いエポニーヌ
 藤沢志穂子
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2015.4.11 12:00

平野綾「レ・ミゼラブル」再び 地で演じる強いエポニーヌ

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「谷崎潤一郎と江戸川乱歩が好き」という文学マニアでもある平野綾 (鴨川一也撮影)

 アニメ「涼宮ハルヒ」シリーズで声優として人気沸騰、その「七色の声」で歌手、女優と活動の幅を広げてきた平野綾(27)がミュージカル「レ・ミゼラブル」新演出版の再演で、再びエポニーヌに挑む。初挑戦から2年。この間に主演舞台もこなし、着実に実力を上げてきた。「『芯の強さ』が私の持ち味」と話し、女子高校生のハルヒから「大人の女優」への階段を駆け上ろうとしている。(藤沢志穂子)



 「レ・ミゼラブル」はフランスの文豪、ビクトル・ユゴーの原作で1985年、ロンドンで初演。パンを盗んだ罪で19年間、投獄されたジャン・バルジャンを軸に19世紀初頭のフランスの社会情勢を描く。この中で、パリの下層社会に生きたエポニーヌは報われない恋を貫き、革命の犠牲となる。

 日本では昭和62年初演、平成25年に人物像や舞台美術を再構成した新演出版を上演。国内の公演回数は2817回を数え、今回の公演中に3千回を迎える。

 「前回は分からないことだらけでいっぱい、いっぱいだった」。その後、昨年はミュージカル「レディ・ベス」に主演するなど着実にキャリアを重ねてきた。

平野綾「レ・ミゼラブル」再び 地で演じる強いエポニーヌ

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 役は資料や映像で徹底的に研究した。「今までの役が私の中に生きている。かわいそうなだけでなく、けなげに生きて諦めない芯の強さを表現したい」と話す。

 2012年に公開された英国制作の映画版の大ヒットは記憶に新しい。映画の影響もあり、前回は戦闘シーンなどでリアルな表現が追求された。今回は、人物の内面を、より深掘りすることに重きが置かれている。「(今回の)エポニーヌは、がさつな部分が減るかも。弱い部分もあるのに、強い部分を自分で示すところが私っぽい、と言っちゃうような。どんな状況でも食らいついていく姿勢は自分の地でできるかもしれません」

 活動の原点は幼少時に住んだニューヨークで、家族と見たブロードウェー・ミュージカルのおぼろげな記憶にさかのぼる。「非日常だったけど、もしかしたら自分でも手が届くかも、というあこがれ。いつか、あの舞台に立ちたい」との夢を持つ。

 最近のミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」では、湖の貴婦人役でアドリブで歌うことを覚えた。「譜面通りに歌うのが基本でも、自分なりの感情や表現で好きに歌えることが新鮮でした」

平野綾「レ・ミゼラブル」再び 地で演じる強いエポニーヌ

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 表現の幅を広げるため、「早く30代に突入したい。歌も芝居も年齢で説得力を出せない部分が大きい。常にチャレンジしたい精神があるので、何年も自分で打ち出していくことで、周りの方に納得していただけるはず」と意欲を見せる。

 スケジュールは何年も先まで入っている。多様な仕事が自分の中で混乱しないようギアチェンジする術(すべ)も身につけた。「アウトプットは多いのにインプットできないのが悩み」。それでも寸暇を惜しんで英語、韓国語の勉強を続ける。

 大の読書家で歌詞も書いており、「ゆくゆくは本を書いてみたい」と目を輝かす。「(来月から刊行が始まる)『谷崎潤一郎全集』がすごく楽しみ。江戸川乱歩も大好き」と、文学少女の意外な一面ものぞかせた。



 ミュージカル「レ・ミゼラブル」は17日~6月1日、東京・帝国劇場(プレビュー公演=4月13~16日)。問い合わせは東宝テレザーブ(電)03・3201・7777。大阪ほか、地方公演あり。
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