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Posted by 中 相作 - 2015.03.11,Wed
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平成27・2015年3月9日 四国新聞社
芦原すなおさん新作「少年探偵団」初の子供向け
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芦原すなおさん新作「少年探偵団」初の子供向け
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芦原すなおさん新作「少年探偵団」初の子供向け
2015/03/09 09:39
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乱歩先生のオマージュ長編を書けて光栄」と話す芦原すなおさん=香川県観音寺市内の実家
出版される「みんなの少年探偵団 恐怖の緑魔帝王」
香川県観音寺出身の直木賞作家、芦原すなおさん(65)が、新作「みんなの少年探偵団 恐怖の緑魔帝王」(ポプラ社)を刊行する。江戸川乱歩の「少年探偵団」シリーズへのオマージュ作品で、初めて子供向けの小説に挑戦したという。「よい子向けだけれど、子供のころに『少年探偵団』をむさぼり読んだ、かつての少年少女も楽しめる小説に仕上がった」と手応えを口にする。
ポプラ社の「少年探偵団」シリーズは1964年に初版を発行。怪人二十面相と明智小五郎の対決を描き、人気を博した。半世紀を超えた今も重版を重ねるロングセラーだ。
新シリーズでは、乱歩が設定した舞台そのままに、湊かなえら現代の実力派作家が物語世界をよみがえらせる。芦原さんの作品はシリーズ全4巻の最終巻。食をあやつる怪人「緑魔帝王」と明智探偵の対決をユーモラスに描く。
ユーモアあふれる表現には狙いがあったという。「『それはないわ』という、つっこみどころを満載した。大人にとっては、そのつっこみどころがおもしろい」。
二転三転する構成は“乱歩流”だとも。「乱歩先生の魅力は荒唐無稽さ。設計図や青写真もなく、思いつくままに書いたのではないか。だから、広がりや飛躍、豊かさがある。より、おもしろくしようとするサービス精神もある」と話す。
会話に讃岐弁が登場するのは芦原さんならでは。国賓の通訳が「がいにうまかった」「おっしゃりょんじゃけど」と話すなど、讃岐弁こてこてのフレーズが飛び交う。「自然に一番得意な日本語が出てくる。読者へのサービス精神は乱歩先生から受け継いだのかな」。
四六変形判、216ページ。1620円。9日から県内の主な書店で発売。
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