Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2015.03.08,Sun
ウェブニュース
YOMIURI ONLINE
平成27・2015年3月5日 読売新聞社
乱歩「少年探偵」、直木賞作家がよみがえらせる
児玉圭太
Home > カルチャー > 記事
YOMIURI ONLINE
平成27・2015年3月5日 読売新聞社
乱歩「少年探偵」、直木賞作家がよみがえらせる
児玉圭太
Home > カルチャー > 記事
乱歩「少年探偵」、直木賞作家がよみがえらせる
2015年03月05日 17時53分
江戸川乱歩の全集が並ぶ実家の書棚で、作品への思いを語る芦原さん(香川県観音寺市で)
「恐怖の緑魔帝王」の表紙
香川県観音寺市出身の直木賞作家・芦原すなおさん(65)が9日、新作「恐怖の緑魔帝王」を刊行する。
江戸川乱歩(1894~1965年)の「少年探偵」シリーズへのオマージュ(賛辞)として、聡明 な小林少年や名探偵・明智小五郎が活躍する懐かしの世界をよみがえらせた。
昨年の乱歩生誕120年、今年の没後50年を記念し、ポプラ社が企画した連作「『みんなの少年探偵団』プロジェクト」の完結編だ。
ある寒い日の夕方、少年探偵団のメンバーが奇態な緑の老婆に遭遇し、恐ろしい体験をする。同じ頃、東京・港区の大富豪に、値打ちものの絵画と娘を奪うと、怪人二十面相が予告してきた。出張中の明智探偵に代わり、小林少年が富豪宅に張り込むと……。
事件は二転三転。怪人二十面相にまつわる意外な真実が明らかになる冒険物語を、芦原さんはスリルとユーモアを交えて描いた。
同プロジェクトは「少年探偵団と怪人二十面相との対決」がテーマ。シリーズのファンという芦原さんや万城目 学さん、湊かなえさんら人気作家6人が執筆陣に加わった。
昨年11月からアンソロジー(選集)や長編が刊行され、芦原さんの作品が4冊目。作家ごとに様々な時代設定や趣向が楽しめる。
四六変型判。224ページ。1500円(税別)。(児玉圭太)
感受性・考え方人生の糧
芦原さんに、乱歩作品の魅力や新刊への思いを聞いた。
――芦原さんにとって、江戸川乱歩とは?
「『少年探偵』シリーズが小学生の頃から大好きで、兄に借りて夢中で読みふけったのを覚えています。『青銅の魔人』や『地底の魔術王』などの怪しげで迫力ある装画も印象的ですよね」
「乱歩の推理小説には、どれも社会常識にとらわれない豊かな発想があり、読者を現実から離れた世界にいざないます。どうやって読者を楽しませようか、いつも童心を失うことのなかった作家だったのでしょう。作品を通して得ることのできる感受性や複眼的な考え方は、私の作家人生の大きな糧になっています」
――その「少年探偵」を自ら手がけました。
「オマージュを書けたのは光栄なことです。原稿の依頼では時代設定は自由でしたが、迷わず原作と同時代にしました。小林少年や怪人二十面相などのキャラクターに寄りかかりながら、私自身が乱歩の世界に遊ぶような気持ちで、自然と筆が進みました」
――若者の活字離れが指摘されています。
「読書とは、あくまで楽しみであるべきだと思います。一方で、ゲームやパソコンに比べ、豊かな想像力を育むことができる。特に子供たちには良質な本を手に取ってほしいと願っています」
2015年03月05日 17時53分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
PR
カレンダー
開設者
中 相作:Naka Shosaku
ブログ内検索
リンク
カテゴリ
エントリ
(06/19)
(12/16)
(08/03)
(03/26)
(01/29)
(01/22)
(11/05)
(07/31)
(10/10)
(09/19)
(08/16)
(08/15)
(06/23)
(05/27)
(04/12)
(12/29)
(11/30)
(08/13)
(05/02)
(03/10)
アーカイブ
カウンター
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
Powered by "Samurai Factory"