Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2015.03.03,Tue
乱歩没後五十年の年も、はや3月。
年明け早々から、昨年の生誕百二十年を上回る勢いで盛りあがっている印象がありますが、名古屋市にお住まいのかたから、この展示会に足を運んできた、とお知らせをいただきました。▼名古屋市図書館:鶴舞中央図書館『没後50年 江戸川乱歩』<PDF形式 239KB>
参考資料として小松史生子さんの著書その他があげられていますが、その小松さんの新刊が出ました。
▼Amazon,co.jp:探偵小説のペルソナ―奇想と異常心理の言語態
私もまだ拝読できてはいないのですが、タイトルを眼にするだけで、あ、乱歩、という連想が働いてしまいました。
乱歩に興味のあるかたなら、避けては通れない一冊でしょう。
話が横道にそれました。
鶴舞中央図書館の話題に戻りますが、おなじく参考資料の一点、三品耕作さんの「瑞陵と江戸川乱歩」は、乱歩の母校の同窓会が発行している「瑞陵会報 2014」に掲載された文章ですから、一般の読者はまずお目にかかれません。
しかし、心配はご無用。
当ブログなら、PDFの誌面で全文をお読みいただけます。
▼2014年9月18日:五中・瑞陵史発掘 瑞陵と江戸川乱歩(五1回) 乱歩生誕120周年
三品さんは乱歩の後輩にあたるかたで、愛知五中から瑞陵高校へ一貫する自由主義的校風から巣立った谷川徹三、杉原千畝、本多顕彰、本多秋五、都留重人らの卒業生を列挙し、「五中瑞陵の自由主義の系譜に乱歩は連なる人物であると私は考える」と結論していらっしゃいますが、同窓の人間でなければなしえない貴重な指摘だと思われます。
三品さんはまた、こんなこともお書きです。
五中卒業まで15年間住んだ名古屋に乱歩が親しみを持ったというのは、われら同窓生・名古屋人にとって嬉しい記述ではないだろうか。しかし、乱歩の出生地が名張であることは有名であるのに比べ、乱歩が青春期を過ごした場所が名古屋であることはあまり知られていない。残念に思うのは私だけであろうか。
乱歩出生地の名張市では、没後五十年だからといって、とくになにもないみたいですけど、愛知県、あるいは名古屋市、わけても瑞陵高校には、乱歩没後五十年にちなんでなにかしらのご高配をいただければ、なにもしようとしない乱歩出生地の市民として、まことにありがたく思う次第です。
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