Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2015.02.15,Sun
二日連続で深酒をして、ようやく回復してきたみたいです。
少しはお酒を控えたほうがいいのかな、とも思いますけど、なんかもう流れでだーっと行ってしまいますから、結局は控えるもなにもわけがわかんなくなってしまいます。さて、名張市郷土資料館のことなんか、知ーらないっと、とかいってたら、こんなニュースが報じられました。
▼伊賀タウン情報YOU:【総合】古瓦など考古史料130点 上野歴史民俗資料館で企画展 伊賀市(2015年2月12日)
岡田栄吉という郷土史研究家の名前が出てきましたが、その岡田栄吉の先生にあたる佐々木弥四郎という旧制中学校の教師にしてやはり郷土史家だった人物の文章を、ちょっとした必要から部分的に書き起こしたばかりですので、これも神仏のお導きか、一部を掲載して、名張市郷土資料館開設に資するところあらばさいわいなり。
まず、明治44年執筆の「伊賀古代氏族考」から。
夫れ人孰れか故郷を愛せざるものあらむ、孰れか郷土の美を説かざるものあらむ、更にその来歴を尋ね、殊に先人活動の事蹟を知らむか、追慕敬愛の念勃然として湧起せむ。斯くして吾人その間に稟くる感化や、誠に大なるものあるべし。是即郷土史研究の利益にして、又必要なる所以なりとす。而て吾人の特に古代研究の必要を感ずるは、時代遼遠に属し、文献の徴すべきもの少く、遺跡年を逐うて湮滅に帰せむとするを以てなり。此時に当り大に講究を遂げ、以て古代史の闡明に努め、併せて遺跡の保存を講ずるは蓋し目下の急務たり。
つづいて、大正3年執筆の「伊賀の国宝」から。
人は何人も故郷を愛せぬものはなく、故郷の美を語らぬものはない。蓋し是人間の通性であらう。然り人は確に愛郷の通性を有する。同時に故郷を研究し、故郷の美を発揚すべき義務がある。然るに遠い異邦の変遷興亡に委しい人が、却て郷土の来歴に迂闊な類は世間その例なしとは言はれぬ。
近時一般に郷土研究の唱導せられるのは、是等の欠陥に対する警告の声では無からうか。而も其の必要の次第に認識されるやうになつたのは、固より当然のことではあるが甚だ喜ぶべき現象である。
全文はこちらでどうぞ。
▼近代デジタルライブリー:伊賀史の研究三十年
しかし、名張市郷土資料館関係者のみなさんにこんなことを説いてみても、しょせんは馬の耳に念仏か。
▼伊賀タウン情報YOU:郷土資料館4月開館へ 旧錦生小の跡地利用 名張市(2015年2月3日)
このウェブニュースを読むかぎり、レベルの低さは覆うべくもない、という印象をぬぐえませんが、それもいたしかたありません。
資料館が必要だ、というところからではなくて、廃校になった小学校の校舎をなんとかしなくちゃ、というところからスタートした話ですから、郷土資料関係のありもの寄せ集めて資料館でもつくっとくか、みたいなレベルにとどまるしかないのは当然のことです。
名張市立図書館が所蔵している郷土資料とどうリンクさせるのか、みたいなことも気にはなりますが、とにかくもう、知ーらないっと。
さて、郷土資料館のほかにも、不正支出問題、行政視察問題、その他いろいろ、面白いネタを満載しながら衰退一直線の道をひた走る名張市ですが、そういうのは全部ほっといて、「僕の図書館戦争完結篇」を進めたいと思います。
しかし、なんか、みんな、関連してるような気もしますから、というか、お役所が抱える問題は行政運営のあらゆる局面に普遍的に潜在しているわけですから、関連しているのは当然といえば当然で、たとえば、名張市郷土資料館のプランには、どこか名張市立図書館による乱歩関連資料の収集に通じるものがあるのではないか。
つまり、体系性への顧慮というものが、まったくといっていいほど存在しないのではないか、と愚考される次第ですが、まあ、もう、ほんと、どうだっていいや。
きょうもそろそろお酒にしよっと。
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