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Posted by 中 相作 - 2014.10.12,Sun
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 平成26・2014年10月8日 読売新聞社

中年の小林少年も…5作家が描く「少年探偵団」
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中年の小林少年も…5作家が描く「少年探偵団」

2014年10月08日 09時07分

 江戸川乱歩(1894~1965年)の「少年探偵」シリーズを、当代の人気作家5人が現代によみがえらせる――。

 そんなユニークな試みが、1冊の短編集としてまとめられ、11月上旬、ポプラ社から刊行される。

 タイトルは「みんなの少年探偵団」。今年が乱歩生誕120年にあたるため、同社が、いずれも同シリーズのファンだという湊かなえさん(41)、万城目まきめ学さん(38)、小路しょうじ幸也さん(53)、藤谷治さん(50)、向井湘吾さん(25)に、「少年探偵団と怪人二十面相との対決」をテーマにした短編小説の執筆を依頼した。両者が対決すること以外は、各作家に自由に書いてもらったため、原作と同時代を舞台にするものも、その前後を描く作品もある。

 湊さんの作品は「少女探偵団」。少女時代に、少年探偵団と一緒に怪人二十面相に立ち向かった女性が、胸躍る冒険を孫に語る。万城目さんの「永遠」では、自分は泥棒だと明かした祖父に引き取られた双子の少年が、ある事件に巻き込まれ、小路さんの「東京の探偵たち」には、中年になった小林少年が登場する。各編の趣向はさまざまで、アンソロジーならではの読み応えがある。

 編集を担当した吉川健二郎さん(40)は、「皆さん、原作のテイストを生かしながら個性豊かな物語を作ってくれた。緻密な仕掛けで読者を驚かす作品もあれば、現代の子供も存分に楽しめる作品もある。シリーズのファンも未読の人も満足できるはず」と話している。本は1400円(税別)。

2014年10月08日 09時07分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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