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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2024.11.24,Sun
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Posted by 中 相作 - 2014.09.27,Sat
書籍

岡田鯱彦探偵小説選 Ⅱ 論創ミステリ叢書78
 岡田鯱彦
 平成26・2014年8月30日初版第一刷 論創社
 A5変型判 カバー 392ページ 本体3600円

関連
"江戸川乱歩"の若々しさ
 評論・随筆篇 > p347-349

初出:黄色の部屋《江戸川乱歩先生華甲記念文集》 第6巻第2号 昭和29・1954年10月

心ばかりの花束
 評論・随筆篇 > p350-352

初出:別冊宝石《江戸川乱歩還暦記念号》 第7巻第9号 昭和29・1954年11月10日

二つの作品の思い出
 評論・随筆篇 > P360-363

初出:幻影城《江戸川乱歩の世界》 昭和50・1975年7月増刊号 第1巻第7号


"江戸川乱歩"の若々しさ

 "江戸川乱歩"……この五文字の活字を、新聞・雑誌その他で見た時に、私は非常に強烈な"若々しい"印象を受ける。
 これは三十年前にそうであったように、今でも同じようにそうなのである。
 乱歩・江戸川先生といえば、我が国探偵小説界の鼻祖であり、元老である。その老大家のお名前を見て、このような"若々しさ"を感ずるというのは、甚だ常識的でない。或は私の異常神経のためであるかも知れない。

心ばかりの花束

 江戸川先生の還暦記念号であるから、この一文は先生のお姿を描いて、その片鱗でも髣髴せしめたいと思って筆をとりあげたのであるが……私には到底そんな力はないので、仕方がないから、小さい時から江戸川先生を遠く心の中に仰ぎ、あこがれていた自分の姿を、なつかしく振り返ってみることにした。

二つの作品の思い出

 江戸川先生の作品は年少の時から愛読していたので、その影響というものは大変大きいのに違いない。しかし、自分ではそういうことはなかなか分かりにくいので、ここには、その作品を読んだ時のこちらの状況によって、ひどく印象の深い二つの作品を取り上げて、少しお話をしてみたいと思う。それは「何者」と「パノラマ島奇譚」の二つである。

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