Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2014.09.18,Thu
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週刊実話
平成26・2014年9月14日 日本ジャーナル出版
本好きリビドー(21)
中辻理夫、小林明
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週刊実話
平成26・2014年9月14日 日本ジャーナル出版
本好きリビドー(21)
中辻理夫、小林明
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本好きリビドー(21)
掲載日時 2014年09月14日 17時00分|掲載号 2014年9月18日 特大号
◎快楽の1冊
『闇に香る嘘』下村敦史 講談社 1550円(本体価格)
テレビのドキュメンタリー番組では、しばしば障害のある人、難病の人などを扱うことがある。それを健康な人が興味深く見る。どういうことなのか、思うことがよくあるのだけれど、やはり、障害者になりたくない、難病にかかりたくない、という恐怖心を常に抱いているから、そのような番組を見たくなるのだろう。
自分は今、健康である、という安心感が気持ちの平安をもたらす。しかし、いつどうなるかはわからない。ドキュメンタリー番組を見るとき、多くの健康な人は自身が障害者ではないことにホッとし、こうなりたくないな、と思う。しかし同時に、障害者の人に同情もする。実のところ、障害のない人間が、安易に障害のある人に対して同情を抱くのは失礼なことではないか、と思ったりもする。自分は健康である、という前提で相手を見ているのだから。要するに、お前もいつどうなるかわからないんだぞ、お前も突然目が見えなくなったり耳が聞こえなくなったりしてもおかしくないんだぞ、と言いたい。健康を通常のことと思い込んで、高みの立場を維持しつつ障害者と接するのはおかしい。
本書『闇に香る嘘』は第60回江戸川乱歩賞受賞作である。主人公は盲目の男性だ。彼の〈私〉という一人称語りで物語は進んでいく。この主役、村上和久は70歳手前の年齢で、40代のときに病気で失明したのである。孫娘が大病に陥っていた。腎臓の移植が必要である。しかし村上は腎臓の調子が良くなく、移植には適していなかった。岩手の実家にいる兄に移植のお願いをするが頑強に拒否される。どうしてなのか。何か理由があるのか。そして兄の過去の秘密を調べることに…。
本作には戦中戦後史を探る壮大さ等、魅力はたくさんあるけれど、何よりも盲目の人が命を懸けて謎解きに集中する情熱、本気の姿が実にいい。
(中辻理夫/文芸評論家)
【昇天の1冊】
『地味っコ!!』(インテルフィン/本体546円+税)は、地味子(ジミコ)をテーマとした雑誌だ。
地味子とは、地味な雰囲気の女のコに付けられた愛称。アニメやゲームでは主に脇役で描かれることが多く、髪型も化粧も、服装もジミ。だが、意外と可愛く、カラダも豊満な“隠れ美ボディー”の女性--。
身近にもいるだろう。社内では目立たないが巨乳と評判のOLや、髪を後ろに束ね、生活感丸出しだが妙に艶っぽい近所の人妻。
そうした女性を見ると、男は何かと妄想しがちだ。服を脱がせてみたら実はエッチな肉体で、かつセックスも好き者なのではなかろうか…と。
『地味っコ!!』はつまり、そうした男の妄想を満たす雑誌である。
内容は、地味子が登場するアダルトビデオのスチール写真が中心。一見ダサい女子大生や、上司の前では自信なさげにオドオドしているOLが、裸になったら本当はダイヤの原石だったというストーリーを写真で構成して見せていく。もちろん映像付録ありで、DVDは35タイトルのAVを、240分にわたって収録している。
地味子という言葉は新しいが、こういうタイプは大昔から男に好まれてきた。清純派アイドルといわれたタレントなどは、まさにそうだ。
最近は女性の髪の色が、茶髪から黒へと戻りつつあるというニュースも見掛ける。女性の容姿も流行がひと回りし、以前の大和撫子本来の姿に回帰しているのかもしれない。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)
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