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Posted by 中 相作 - 2014.09.15,Mon
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Chosun Online
平成26・2014年9月9日 朝鮮日報日本語版
50年前に絶版になった韓国の推理小説、日本で復活
崔元碩
Home > 文化 > 話題の一冊 > 記事
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平成26・2014年9月9日 朝鮮日報日本語版
50年前に絶版になった韓国の推理小説、日本で復活
崔元碩
Home > 文化 > 話題の一冊 > 記事
記事入力 : 2014/09/09 06:27
50年前に絶版になった韓国の推理小説、日本で復活
「推理小説の父」金来成、日本留学中の1936年に書いた『思想の薔薇』
韓国語版を基に日本で逆翻訳
帰国後、本紙に連載された『魔人』がベストセラーに
日本で人気を集めた韓流ドラマ『人生画報』の原作者
「韓国推理小説の父」と呼ばれる金来成(キム・ネソン)=1909-57=の長編小説『思想の薔薇(ばら)』が、日本で初めて翻訳出版された。2日付の朝日新聞が報じた。
同紙は「金来成の長編小説が、執筆から約80年を経て日本で日の目を見た」と報じ、作品や作家について細かく紹介した。また同紙は「韓国で推理小説は『通俗文学』と軽視されてきた」と伝える一方「最近は東野圭吾、宮部みゆきなど日本の作家の推理小説が人気を集め、裾野が広がっている」とも説明した。
金来成は、韓国初の推理小説専門の作家だ。活動当時は最高の人気を博していたが、通俗文学に分類されて以降、文学的にはほとんど光が当たらなかった。2009年に生誕100周年を迎えたことで、一時的に注目されたが、浮上することはなかった。その一方、東野圭吾は『白夜行』、宮部みゆきは『火車』などの作品で、韓国でもかなりの読者層を獲得している。
『思想の薔薇』は、金来成が日本留学中の1936年に日本語で書いた作品で、初の長編に当たる。日本での出版が白紙になった後、韓国語で書き直し、53年から56年にかけて韓国の雑誌に連載された。
植民地時代の京城(現在のソウル)で起こった殺人事件をめぐる、容疑者の作家と友人の検事の心理対決が描かれている。単行本にもなったが、60年代に絶版になった。日本語の原稿は残っていない。今回の日本語版は、韓国の推理小説を多数翻訳してきた祖田律男氏(63)が、韓国語版を逆翻訳した。朝日新聞は「謎解きの面白みに加えて、人間の暗い一面がよく描写されている。読んだ後、余韻が長く残る」と評した。
金来成は平壌高等普通学校を卒業し、早稲田大学法学部に在学していた35年、日本の探偵小説専門誌『ぷろふいる』に『楕円(だえん)形の鏡』が掲載されてデビューした。
江戸川乱歩など日本の推理作家とも交流があった。江戸川は、日本の推理小説の父と呼ばれている。
朝鮮に戻った後の39年、本紙に連載された『魔人』がベストセラーになり、小説に登場する「劉不乱(ユ・ブラン)」という探偵キャラクターが人気になった。また、韓流ドラマとして日本で人気を集めた『人生画報』の原作者でもある。
『思想の薔薇』は、論創社の『金来成探偵小説選』に収録された。論創社は、1920-40年代の韓国推理小説の発掘を続け、日本語版を出版する計画も立てている。
ソン・ソンヨン韓国推理作家協会元事務局長は「日本の推理小説愛好家が、日本に残る金来成の資料を一つ一つ調べて解題を付けたようだ。韓国で50年前に絶版になった本が、日本でよみがえったということ」と語った。
韓国では忘れられた古い推理小説が日本で出版されたのは、日本の推理小説の裾野が非常に広く、多様な読者層を抱えているからだ。ソン元事務局長によると、韓国では約20人の推理小説作家が年間約40作を発表しているが、日本では約700人の作家が年間約2000作を発表している。
崔元碩(チェ・ウォンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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