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Posted by 中 相作 - 2014.09.07,Sun
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平成26・2014年9月2日 朝日新聞社
80年経て日本語で出版、韓国「推理小説の父」の長編
成川彩
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平成26・2014年9月2日 朝日新聞社
80年経て日本語で出版、韓国「推理小説の父」の長編
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80年経て日本語で出版、韓国「推理小説の父」の長編
[文]成川彩 [掲載]2014年09月02日
金来成
著者:金来成 出版社:論創社 価格:¥ 3,888
韓国で「推理小説の父」と呼ばれる金来成(キムネソン)(1909~57)の長編「思想の薔薇(ばら)」が、日本で初めて翻訳出版された。日本留学中にデビューし、日本での発表を希望していたが、執筆から約80年を経てようやく日の目を見た。
金は、韓国併合の前年、平壌近郊で生まれた。平壌公立高等普通学校で日本人教師から探偵小説を教わり、31年に東京へ留学。早稲田大法学部在学中の35年、探偵小説専門誌「ぷろふいる」に日本語で書いた「楕円(だえん)形の鏡」でデビューした。江戸川乱歩ら日本の作家とも親交があった。
帰国後の39年に朝鮮日報で連載した「魔人」がベストセラーとなり、朝鮮半島初の推理小説専門作家として活躍。韓流ドラマ「人生画報」の原作者としても知られる。
「思想の薔薇」は36年ごろ、日本語で執筆された初の長編。日本統治下の京城(現・ソウル)で起きた殺人事件をめぐり、容疑者の作家と、親友の検事の心理合戦を描く。日本での出版がかなわないまま韓国語で書き直し、53~56年に韓国の雑誌で連載された。
元の日本語版は見つかっておらず、今回、翻訳家の祖田律男さん(63)が韓国語版を訳した。「謎解きのおもしろさに加え、人間の暗い面を描き出していて読後に余韻が残る」
韓国では純文学が高く評価され、推理小説は大衆文学として軽視されてきた。だが、ここ数年、東野圭吾や宮部みゆきら日本の推理小説が人気を集め、すそ野が広がった。一方、韓国の推理小説が日本で出版されることはまれ。金の作品も生誕100年を機に再評価されるようになった。
「思想の薔薇」は『金来成探偵小説選』(論創社)に所収。『魔人』も7月末に刊行された。祖田さんは今後、20~40年代の韓国の推理小説を発掘したいという。「日韓の政治的な対立が続くが、小説を通じて見えてくるものもある。一方通行をなくしたい」
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