Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2014.06.03,Tue
名張市の6月定例会に提出される一般会計補正予算案が発表されました。
▼伊賀タウン情報YOU:「肉付け」に補正予算14億8680万円 名張市(2014年6月2日)少なくともこの記事をみるかぎり、一部の乱歩ファンのかたから期待を寄せていただいていた乱歩生誕百二十年の記念事業は、影もかたちもないみたいです。
どうも残念でした。
ま、順当なところかもしれません。
手前ども名張市、いまやお金はないけど知恵もない、というのが正直なところで、二十年前の乱歩生誕百年の年には、お金は多少ありましたから、ありものの乱歩関連事業をいくつか並べてみせる程度のことはできた、ということは、「伊賀百筆」から「伊賀一筆」にスライドすることになった「続・僕の図書館戦争」にも記しましたけど。
いまではすっからかんのありさまですから、乱歩生誕百二十年なんてどこ吹く風、ということになるのもいたしかたのないところでしょうか。
名張市の財政状態については、これまでにもお伝えしてきましたけど。
▼2013年11月24日:名張市には期待しないでください
とにかく半端ありません。
「続・僕の図書館戦争」でお読みいただいたものと思いますけど、名張市は大手デベロッパーによる大型住宅地開発のおかげで、みずからはなにも考えることなくいわゆる発展をとげてきたわけですが、それもすでに過去の話。
今年3月にこんな本が出ました。
▼2014年3月12日:これでいいのか三重県 日本の特別地域特別編集55
この本にはむろん名張市のことも書かれていて、たとえば「もはやマイホームに魅力なし/名張市から脱走する人の群れ」などという見出しが躍ってます。
ちょっと引いてみますと。
都心からは遠すぎた
ベッドタウンの末路
自らを「関西人」だと自認する伊賀地方の住人たち。その中でも「自分たちは伊賀市よりも、関西人に近い」と思っているのが、名張の人々である。こう記すと、近鉄線で大阪の中心へと直通できることが名張市民が自認を強めたかに思える。でも、己を関西人だと割り切る理由は高度成長期以降の住宅の郊外化に起点があるのだ。当時は都市部の地価の高騰から住宅を求める人が、郊外へ郊外へと出て行った。これに関しては全国どこでも同一の現象だが、ここ三重県は「関西人」と認識されているような人々が住宅を求めて名張まで、流れ……いや、移住してきたのである。そうした住民を受けいれるためにベッドタウンが建設されて名張市は大きく変わった。
どれだけ変わったかは、駅を降りれば一目瞭然だ。駅の出入り口の片側は旧市街。もう一方は、ベッドタウンが広がっており、ベッドタウン側にはロードサイド店舗と整然と区画された土地に一軒家がある典型的な郊外都市となっている。これが旧市街とハッキリ色分けされすぎていて、街の匂いは大きく異なっている、という様だ。なお余談だが、唯一、イオンだけは旧市街側に立地している。
旧市街側というのは、乱歩が生まれた新町を含む昔ながらのエリアで、みごとなまでの大失敗に終わったまちなか再生事業の現場でもありますが、こんなこと書いてるととてもいやーな気分になってきますから、きょうのところはここでとどめます。
つづきまして、本日の名張冤罪情報。
▼NHK NEWS WEB:名張毒ぶどう酒事件で異議を申し立て(2014年6月2日)
お次は、乱歩生誕百二十年の年を迎えて出るべくして出た、というべきか、とにかく出ました。
▼洋泉社:江戸川乱歩の迷宮世界
乱歩ファンなら見逃せません。
とはいえ、これまでにいくたびもいくたびも、にわかには思い出せないほどいくたびも料理されつづけてきた乱歩ですから、筋金入りの乱歩ファンには新鮮なネタにやや欠けるうらみがないでもないかもしれませんが、にしても迷わず買っとくしかないと思います。
それにしても、乱歩生誕地の名張市は、生誕百二十年でもほんとになんにもせんのか、と驚いたりあきれたりしていらっしゃるかたもおいでかもしれません。
行政サイドはなんにもなしでも、市民レベルではなにか動きがあるかもしれませんので、とにかくほそぼそとでも期待をおつなぎいただければ、と思います。
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