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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2014.04.21,Mon
雑誌

大衆文化 第10号
 平成26・2014年3月25日 立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
 A5判 103ページ 別丁1 500円(税込)

 

関連
日本人の蔵書志向と江戸川乱歩
 紀田順一郎
 p2-8
ポンスから二十面相へ──蒐集家としての怪盗の肖像──
 菅谷憲興
 p9-19
資料紹介 江戸川乱歩・野村胡堂往復書簡──黒岩涙香本をめぐって──
 丹羽みさと
 p60-87
資料紹介 井上良夫宛江戸川乱歩書簡
 落合教幸
 p88-103
編集後記
 落合

日本人の蔵書志向と江戸川乱歩

紀田順一郎  

 立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センターの所蔵になる江戸川乱歩の旧蔵書および書庫(土蔵)の価値は、単に研究資料にとどまらず、文化史上の意義においても高いものがあり、さらには現今の文化的環境について思いをめぐらす上でも、他に比類のない貴重性を備えていると思われる。

ポンスから二十面相へ──蒐集家としての怪盗の肖像──

菅谷憲興  

 二十面相とはいったい何者だろうか?この問いに答えるのは、実はそれほど容易ではない。『サーカスの怪人』(1957)で明かされる遠藤平吉という本名、および元グランド=サーカス団員という経歴は、明らかに事後的に付け加えられたもので、少年探偵団シリーズ全体を通して見れば、ほとんど何も意味しないといってもよい。

資料紹介 江戸川乱歩・野村胡堂往復書簡──黒岩涙香本をめぐって──

丹羽みさと  

 はじめに

 江戸川乱歩(平井太郎)は、名古屋に住んでいた小中学生の頃、黒岩涙香の作品に魅了され、集中的に読み進めていた時期があった(「涙香心酔』)。しかし、次第に涙香の「古い型のメロドラマの勝った作風で、なまぬるい感じ」(「私の履歴書」)に倦み、エドガー・アラン・ポーやコナン・ドイルなど、海外の探偵小説へと手を伸ばしていったことはよく知られている。

資料紹介 井上良夫宛江戸川乱歩書簡

落合教幸  

 〈解題〉

 平成二十五年秋、大衆文化研究センターは、井上良夫ご遺族より江戸川乱歩書簡の寄贈を受けた。井上良夫に宛てた書簡と、井上没後に遺族へあてた書簡、あわせて二十数通である。

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