Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2014.03.31,Mon
乱歩生誕百二十年の年も、うかうかしてるあいだに早くも四分の一が過ぎ去ろうとしております。
きょうをかぎりに消費税も値上げということになるわけですが、値上げ、ということばを耳にすると、高田渡、という名前を思い出します。踏み切ってんじゃねーよばーか、とか思いつつ、とくに駆け込みでものを買い込む、ということもいたしませんでしたが、先日、地元資本の本屋さんで新刊を取り寄せてくれるよう依頼したところ、商品の到着が4月1日以降になったら消費税八%ですからね、とカウンターのおねえさんに釘を刺されてしまいました。
本もすっかり高くなって、気軽にお薦めはできない感じなのですが、どうせお買い求めになるのなら、きょうじゅうのほうがいいかもしれません。
▼2014年3月30日:江戸川乱歩の「少年探偵団」大研究 上巻
▼2014年3月30日:江戸川乱歩の「少年探偵団」大研究 下巻
ま、消費税が五%から八%になったからといって、たいした差になるわけではありませんけど。
つづきまして、豪華本『黒蜥蜴』の話題ですが、藍峯舎のサイトに先日、「藍峯舎通信」の最新号が掲載されました。
▼株式会社藍峯舎:藍峯舎通信 web version vol.3(2014年3月28日)
『黒蜥蜴』の出版は、もう少し先になるみたいです。
さらにつづきまして、今年の海野十三忌講演会、正式名称などが決定いたしました。
こんなあんばいでございます。
海野十三先生没後65年◎江戸川乱歩先生生誕120年★特別記念大企画
海野十三忌2014★中相作講演会
「永遠の十三~海野十三と江戸川乱歩」
日時◎2014年5月17日(土)14時半開演(開場14時)
会場◎北島町立図書館・創世ホール 2階ハイビジョン・シアタ-
771-0207徳島県板野郡北島町新喜来字南古田91(北島町役場となり)
電話088・698・1100
入場料◎無料(申し込み不要)
講師◎中相作(なかしょうさく 江戸川乱歩研究家、名張人外境主宰者、名張市在住)
演題◎「永遠の十三~海野十三と江戸川乱歩」
主催●海野十三の会(小西 電話088・698・2946)
夜には大宴会もありますので、来てね。
大宴会だけでもいいから、来てね。
さて、名張市では昨日、無投票かも、と思われていた市長選挙が告示され、現職と新人の一騎打ちがスタートいたしました。
NHKでも報じられました。
むろんローカルニュースですけど。
▼NHK三重県のニュース:名張市長選現職と新人立候補(2014年3月30日)
テレビニュースはすぐリンク切れになりますから、スクリーンショットを無断転載しておきます。
「名張市は大阪市など関西の都市のベッドタウンとして知られてきましたが、近年は人口の減少が進んでいます」とありますけど、市制施行以来六十年の名張市のあゆみは、「伊賀百筆」第二十四号に掲載していただけるんだかどうなんだかさっぱりわからない漫才にもかいつまんで記しましたとおり、なにも考えないまま人口増で浮かれ騒いだそのあとにゃ、ひたすら衰退一直線、というのがこれからの名張市です。
「今回の市長選挙では厳しい財政状況を受けての財政再建策や少子高齢化対策などについて論戦が行われる見通しです」ともありますけど、いくら市長選挙で論戦をくりひろげても、実際にはとどめようもなく衰退一直線、ということになります。
だいたいがもう、名張市がいつまで存続するのか、それすらわかりません。
というのも、先日、名張市の市制施行六十周年の記念式典が開催されたことは当ブログでもお知らせいたしましたが、地元選出衆議院議員の川崎二郎先生、すなわち、乱歩が終生、恩人として慕い、ただひとり先生と呼んで敬愛を捧げていた川崎克の令孫にあたるかたですが、二郎先生の祝辞を拝聴してその感を強くいたしました。
二郎先生はもう、じつにはっきりと、名張市はいずれ伊賀市に合併することになる、そうしないと立ち行かなくなってしまう、そのときが来たらしっかり判断するように、みたいなことをおっしゃってました。
かりそめにも市制施行六十周年の記念式典である、ちっとは場所柄っつーものをわきまえて口をきけよ、と私は思いましたが、名張市民のあずかり知らぬところで名張市に合併を迫る外圧が強まっている、ということなのかもしれません。
みたいな話題のほうが、今秋発行される「伊賀百筆」の漫才にはふさわしいかもしれんなあ。
じつは伊賀市、いまとても面白いことになっていて、ざっとウェブニュースをひろってみるとこんな感じです。
▼伊賀地域タウン情報YOU:庁舎位置問う住民投票条例 代表者8人が直接請求手続き 伊賀市(2014年2月26日)
▼伊賀地域タウン情報YOU:取り下げ書提出し再提出へ 庁舎位置問う住民投票の直接請求(2014年3月4日)
▼伊賀地域タウン情報YOU:請求代表者91人に増 最低投票率は削除 庁舎位置問う住民投票(2014年3月10日)
▼伊賀地域タウン情報YOU:請求代表者証明書を交付 19日から署名活動 庁舎位置問う住民投票(2014年3月18日)
▼伊賀地域タウン情報YOU:本請求に向け署名活動始まる 庁舎位置問う住民投票条例 伊賀市((2014年3月19日)
▼伊賀地域タウン情報YOU:直接請求の署名数を達成 移転反対の市民ら発表 伊賀市庁舎問題(2014年3月27日)
伊賀市の庁舎位置をどうするか、現在地でいいか、べつの場所にするか、どっちがいいか住民投票にもちこもうぜ、という動きがあって、伊賀市みたいにいまだ近世を色濃く残存させた保守的なまちで、驚くべきことに住民投票などという直接民主主義めいた制度が現実のものになろうとしてるわけです。
この伊賀市庁舎の問題にも名張市の合併が微妙に関係していて、伊賀市の庁舎がいまあるところをA地点、現在地よりあっちのほうがいい、とされている移転候補地をB地点、として話を進めますと、A地点よりはB地点のほうが名張市に近いものですから、移転賛成派は名張市が伊賀市に合併したときのことを考えればB地点がベター、みたいな感じで移転を選択する根拠のひとつとしてたりなんかするわけです。
もっとも、川崎二郎先生がよりにもよってめでたかるべき名張市の市制施行六十周年記念式典で、名張市はこれからもみんなで力を合わせてがんばっていきまーす、みたいなメッセージがまがりなりにも発信されたその席上、お日柄はともかく場所柄が場所柄だというのに、名張市は早く伊賀市と合併しろよな、みたいなことをおっしゃったとき、先生の念頭に伊賀市庁舎の位置問題が存在していたのかどうかはわかりません。
そもそも名張市は二郎先生のお覚えめでたからず、と申しますのも十年前、2014年に市町村合併で伊賀市が誕生したとき、そこに名張市が加わっていなかったことが二郎先生のご勘気をこうむり、いやいや、二郎先生のみならず、すでに引退はなさいましたが地元選出参議院議員でいらっしゃった斎藤十朗先生のご勘気もこうむり、この十朗先生も父君のあとを継いで政治家におなりになったかたでいらっしゃいましたが、二郎先生と十朗先生がお怒りになったのも無理はなく、市町村合併を推進する、というのは、原子力発電を推進する、というのとおなじく政府自民党がいわば国策として進めていたことですから、名張市がそれに叛旗をひるがえしたことが両先生の逆鱗に触れぬはずはなく、伊賀市の合併に加わるかどうかをめぐって名張市が住民投票を実施することになった、といったころから、二郎先生と十朗先生がえろうご立腹じゃ、とのうわさが伝えられてまいりましたので、ここはひとつ僭越ながらまた微力ながら、世襲亭二郎十朗というコンビによる漫才でも書いて両先生をお慰めしようか、などと考えたのも遠い昔、いやいったいなにを書いてんだか自分でもわかんなくなってきましたけど、このあたりのことも「伊賀百筆」に漫才として寄稿し、同時代の記録として歴史の一ページに残しておくべきかもしれんなあ。
いやまあ、そんなことはともかく、きのうは名張市だけでなく佐賀県の武雄市でも、任期満了にともなう市長選挙が告示されました。
▼佐賀新聞:樋渡氏、田崎氏が立候補 武雄市長選告示(2014年3月30日)
武雄市といえば、TSUTAYAと組んで無茶苦茶な図書館つくっちゃったまちとして知られていますが、伊賀市でもおんなじことやろうとしてるみたいだよ、と先日、まさしく名張市の市制施行六十周年記念式典が催された日に聞き及びました。
試みに「伊賀市 TSUTAYA 図書館」で検索してみますと、こんなPDFファイルが引っかかってきます。
▼伊賀市:伊賀市新図書館基本計画 (中間案)
市民アンケートの結果をまとめたパートに、「図書館整備に関するご意見がございましたらご記入ください」と求めた自由意見を列記したとこがあって、そこに三十代の女性が、
「九州のどこか思い出せませんが、ツタヤが参入しているような図書館が出来れば、今までよりも利用者が増えると思います」
との意見を寄せていらっしゃって、まあこの程度なら心配いらんか、と安堵したところ、こんなページも引っかかってきました。
▼伊賀上野が元気になればいいなあ!�:南庁舎を「図書館」に、構想、、、(2014年1月8日)
伊賀市民のあいだでは、すでに今年1月の時点で、こうしたうわさがささやかれておったようです。
先日聞き及んだところでは、伊賀市議会にはわざわざ武雄市へ視察にいらっしゃった先生もおありだとのことで、どの先生だかは存じあげませんけど、もしかしたら武雄市名物のソープランドで、ぱおーッ、ぱおーッ、とかアフリカ象みたいな声をあげとっただけやないのか、とも思います。
それにしても、伊賀市の図書館がTSUTAYAと組む、ということになるのであれば、「伊賀百筆」としても反対の論陣を張るべきではないのか。
なにしろ伊賀市ってのは、芭蕉は北海道へ行きたがってました、とか気の触れたようなこと口走って予算案を組んでしまうような自治体なんだから、ほっといたらとんでもないことになってしまうかもしれんぞ。
しかし、図書館TSUTAYA化問題の本質を理解できておる人間は、伊賀市にはひとりもおらんかもしれんからなあ。
だったら、おれの出番か。
いやいや、そんな余裕はとてもない。
とにかくまあ、伊賀市にも名張市にも、ちっとはしっかりしていただきたいものだな実際。
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