Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2014.03.23,Sun
「続・僕の図書館戦争」が「伊賀百筆」編集部の拒否反応を誘発してしまうかもしれないな、と思われる理由はまだあって、それは、このあと、おまんこ、っつーことばが出てくる予定だ、ということなのね。
その準備として、先日、こんなエントリも用意したわけですし。▼2014年2月22日:第22回名張まちなか再生委員会役員会議事概要
で、いやー、おれもずいぶん長いこと生きてきて、なにしろこの芸風だから悪口雑言罵詈讒謗、誹謗中傷揶揄嘲笑には慣れっこになってるつもりなんだけど、さすがにひとさまからおまんこ呼ばわりされたのは2008年5月28日夜の第二十二回名張まちなか再生委員会役員会が最初で最後だぜ、みたいな流れにもってくつもりでいるんですけど、しっかしおまんこはまずいかもしれんなあおまんこは。
それにしても、なにかというと嬉々としてこういうことを口走るからだめなんだろうな、おれという人間は。
さて、先日公開いたしました「続・僕の図書館戦争」二十六ベージと一行をごらんいただければおわかりのとおり、漫才はいよいよ本題に入り、お詫びモードに突入しております。
つまりもう、どもさーせんでしたあッ、とお詫びするしかないわけです。
名張市立図書館は、開設準備の段階から乱歩関連資料を収集してまいりました、ということになっていて、それはまあそうなんですけど、実態はどうであったかと申しますと、煎じ詰めていってしまえば、古書目録で乱歩の著書や乱歩に関係のありそうな資料を購入し、それを専用の展示ケースに陳列したらいっちょあがり、みたいなことだったわけです。
むろん私は、開設準備段階とかそんな昔のことは知らないわけですけど、自分が知ってる事実にもとづいて過去を推測すると、そういうことになってしまいます。
開設準備段階において、乱歩関連資料を収集する、ということになったのなら、当然考えなければならなかったことを、まったく考えなかった。
考えなかった、と断言はできないまでも、考えた形跡がない、とは断言できます。
ここで、ふつうだったら、初代館長呼んでこいよこら、ということになるわけですけど、お願いですから、呼んであげないでほしいの。
とにかくもう、ここらのひとには、まともなことはできないの。
土地柄としてそうなの。
だから、無理なことはいわないでやってほしいの。
乱歩関連資料を収集する、というごく簡単なことが、かりそめにも資料収集を本分とする図書館にできないとはどういうことか、とおっしゃる向きもおありでしょうけど、できないものはできない。
だからほんと、無理なことはいわないでやってほしいの。
そういうことなわけです。
ことなわけです、っつったって、とてもにわかには信じていただけないような話ではありましょうから、ここらのひとはほんとになにも考えようとしないの、みたいなことを「伊賀百筆」の漫才で、いまだネットで公開してるだけのパートも含めて、豊富な具体例をあげつつ切々と訴えて現在にいたってるわけなんですけど、そもそもいったいどうしてこんなことになってしまったのかというと、もしかしたら私がいちばんいけなかったのかもしれません。
私は大うそをついておりました。
乱歩の目録の一冊目をつくったとき、名張市立図書館は開館以来、営々孜々として乱歩関連資料を収集してまいりました、つきましては、乱歩生誕百年を迎えたのを機に、目録をつくることにいたしました、みたいな流れにしたわけです。
これが大うそ。
乱歩関連資料の収集ったって、方針すらない無茶苦茶なもので、さっき記したような単なるいっちょあがりの積み重ねに過ぎませんでしたし、目録つくんなきゃ、ということなんかまるで思いつきもしない異常さだったんですけど、まさかあなた、名張市立図書館の乱歩関連資料収集なんていいだけ無茶苦茶なんですけど、ちょっと叱り飛ばしてやったところ、なにをしていいのかわかんない、と泣きつかれてしまいましたので、手前が尻ぬぐいをしてやることにいたしました、などとほんとのことを正直に打ち明けるわけにもいかんではないか。
いうならば立場上、どうしても大うそをつかなきゃならんかったわけです。
大うそといえば、あれは去年9月のことでしたか、ブエノスアイレスで開かれた国際オリンピック委員会の総会で、2020年大会を東京に招致するべくわれらが安倍晋三首相が「The situation is under control」と演説したことが思い出されますけど、あれなんかも立場上、どうしてもつかなければならない大うそだったということになるでしょう。
オリンピックはぜひトーキョーで、と世界に発信するプレゼンの場なんですから、なにをどうまちがえても「フクシマイズ汚染水だだ漏れナウ」とかいえるわけがありません。
日本国を代表する人間としてあえて大うそをついた安倍晋三さんと同様に、私もいわば名張市を代表して大うそをかましたわけだったんですけど、ついた瞬間から大うそであることが丸わかりだった安倍さんとはちがって、私の大うそはばれることがありませんでした。
そりゃそうでしょ。
乱歩関連資料を収集してる図書館があって、その図書館が収集資料の目録をつくるってのは、話としてはごく自然な流れですから。
二十年も資料を収集してきて、その目録はおろか簡略なリストさえ作成してなかった、なんて発表したら、むしろそっちのほうが耳を疑う大うそに聞こえてしまいます。
しかし、じつは、私は大うそをついておりました。
とはいえ、その大うそをついた時点では、いまはうそでもそのうちうそではなくなるだろう、と私は漠然と考えておりました。
資料収集の基本的な道筋さえ明確に示しておけば、あとはふつうの図書館としてやっていけるだろうと、これまではうそだったことが、これからはほんとになるだろうと、そんな甘いことを考えていたばかな私。
しかし、お役所ってのは、私の想像をはるかに上回って、ほんとにひどいとこだったの。
お役所のみなさんがここまで、想像を絶するほどにひどいひとたちであったとは、神ならぬ身の知る由もありませんでした。
お役所のみなさんのおつむのわるさはある程度予想がついていたんですけど、ここまで徹底して責任を回避し、主体性を放棄し、当事者意識を完全にゼロにできるみなさんであったとは、お釈迦さまでもご存じなかったと思います。
「続・僕の図書館戦争」ではこのあと、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集がいったいどんなものなんだか、豊富な具体例に笑いをまじえながら明るく楽しくお送りし、ここまでひどいとこなんですから、無理なことはいわないでやってほしいの、勘弁してやってほしいの、もうおしまいにしてやってほしいの、あたいもとんでもない大うそついたことをお詫びいたします、ほんとにどーもさーせんしたあッ、みたいなことをお願い申しあげつつ、なんの方針もなくやみくもに集めてしまった乱歩関連資料と名張市立図書館がここまで異常な図書館であるということをご存じないかたから頂戴した寄贈図書、すでに所蔵しているこれらの資料をどうするのか、現館長のご意向もお聞かせいただきつつ、最終的には名張市という自治体の、つまりは市長責任を問う、というところまで筆を進める予定です。
市長責任といえば、以前にもお知らせしましたけど4月6日に迫った名張市長選挙、無投票にはならずに済みました。
▼伊賀地域タウン情報YOU:名張市長選 浦崎陽介市議が出馬表明(2014年3月15日)
いやー、よかったよかった。
伊賀市議会に田中覚先生あれば、名張市議会にはこの先生あり。
名張市議会随一の武闘派の先生が、議員バッジを投げ捨てて、勇躍立候補してくださることになりました。
よかったよかった、ほんとによかった。
ここ名張市では県議会議員選挙が二期つづけて無投票、ということは「伊賀百筆」第二十三号の漫才にも書きましたけど、このうえ市長選挙まで無投票、ということになってしまったら、名張市ってほんとに腐ってるよね、ということを世にひろく知らしめてしまうことになりますから。
いやまあ、実際に腐ってる、腐りきってるわけですけど。
ですから、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集も、腐りきった土地で、腐りきった公務員が、信じられないほど腐りきったことをやっております、という具体例のひとつにほかならないわけで、そんなようなあれこれについて、地域雑誌という舞台をお借りして切々とお訴え申しあげたいなと思ってるわけなんですけど、よく考えたらこれ、地域社会だけではなく、むしろひろく全国にお届けするべき情報だと判断されますから、そのためには「伊賀百筆」第二十四号に「奇譚(抄)」と「続・僕の図書館戦争」、抱き合わせでどーんと一挙に掲載してもらえれば、「奇譚(抄)」を読みたいな、と思ってお買い求めいただいたみなさんに、「続・僕の図書館戦争」を通じて名張市立図書館の、というか名張市の、ひいては伊賀地域のありのままの姿を全国発信できることになります。
しかし、「奇譚(抄)」で百ページ、「続・僕の図書館戦争」で百ページ、ひとりでざっと二百ページも誌面を占拠するなんて、どう考えても不可能だなあ。
となると、思いどおりの誌面を実現するためには、自分で雑誌つくんなきゃしかたない、ということになるわけですけど、そんなこと考えはじめると頭おかしくなってきそうですから、横道からもとに戻って、『奇譚』のおはなしをつづけます。
つづきます。
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