Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2014.03.18,Tue
ご声援、どうもありがとうございました。
▼スポーツ報知:【レスリング】沙保里、父・栄勝さんに「優勝したよ、ありがとう」(2014年3月16日)なにはともあれ、よかったよかった。
気がつけばずいぶん春めいてきていて、拙宅の庭にある梅の木も、きのうのお昼にはこんなあんばいでした。
よかったよかった。
いっぽう、あんまりおよろしくないのが『奇譚』の件なんですけど、そんなこんななわけですから、いきなり本にするのはちょっと難しいかも、ということになりました。
名張市立図書館ならずとも、どっかの出版社が『奇譚』出版の企画を立て、『奇譚』みせてくんない? と関係方面に依頼する、ということでも話は進むはずなんですが、そんなこと企画してくれそうな出版社があるものかどうか。
じゃ、おまえがやれば? とお思いの諸兄姉もおいでかもしれませんけど、私がいわゆるひとり出版社をでっちあげてことを進める、なんていうのはとてもきつい話で、試みに「ひとり出版社」でグーグル検索してみたところ、トップでヒットしたのがこんなんでっせ。
▼岩田書院:新刊ニュース裏だより > No.685(2011.5)【殉死・失踪・病死-ひとり出版社の終わりかた①】
こういう世界は、やはり敬して遠ざけたいものだと思います。
いやー、乱歩生誕百二十年ってのも、なかなか大変じゃねーか。
とか思ってたら、昨日、立教大学関係者のかたから『奇譚』の現物にかんするメールを頂戴いたしました。
ご教示いただいたところによれば、『奇譚』は立教大学図書館の貴重書庫で厳重に保管されているものの、いたみがかなり激しくて、手で触れるのも怖いくらい、とのことです。
だとすれば、『奇譚』の現物をと見こう見、ためつすがめつなんかしたりした日には、貴重な乱歩の遺産を破損してしまうことになるかもしれません。
うーむ。
もっとも、『奇譚』の閲覧を申し込むことは可能だそうで、書面で申請すれば、運営委員会で検討され、諾否をご回答いただけるそうです。
とはいえ、出版のあてもめどもない一介の不審者では、OKをいただける可能性はほぼゼロに近いみたいだな、という感じではあります。
ともあれ、いきなり本にするのは断念するとして、だったら、雑誌に掲載することはどうであろうか、と考えてみたのですが、つきあいのある雑誌といえば地域雑誌「伊賀百筆」しかありませんから、とりあえず先日、ついこのあいだの土曜日のことですけど、「伊賀百筆」編集部に、『奇譚』載せてくんない? と打診してみました。
ただし、全文収録ではさすがに長すぎる、と思われましたので、抄録というかたちにして、試しに組んでみた数ベージ分のPDFファイル、トンボつきでプリントアウトして提出し、なんとかお願いできませんか、とお聞きしてみた次第です。
ちなみに、著作権の問題にはいまだノータッチで、もしも「伊賀百筆」に掲載してもらえるとなれば、そのあとでご遺族にご承諾をお願いする運びとなります。
『奇譚』の活字化にあたって、いやまあ、厳密にいえばいまや活字はほぼ姿を消してますから、活字化、っていってしまうのはおかしなことなんですが、活字化、といってしまっても意味は通ると思われますから、活字化、ということばを使用して話を進めますけど、活字化における問題のひとつは、乱歩自身がマージンや余白に書き込んだ追記や注記をどう扱うか、ということでした。
結局、そのたぐいの記載は脚注で処理する、ということにいたしました。
脚注、すなわちフットノートというよりは、むしろサイドノートと呼ぶべきなんですけど、いったいどんなものなのか、「伊賀百筆」の誌面に合わせて組んでみた見本、ここでお目にかけたいと思います。
扉も入れて十一ページ分、ごらんいただいたわけですけど、抄録といったって第十四章「The Latest Detective Stories」まで、つまりヴェルヌとウェルズならびに暗号論を割愛するだけで、あとはみんな収録したいなと欲の深いことを考えておりますので、第十四章までテキストをざーっと流し込んでみましたところ、それだけで九十ページほどになってしまいました。
うーむ。
誌面設計にあたっては、読みやすさをキープしながら誌面の節約につとめる、ということを心がけましたので、これ以上、文字を小さくしたり行間を詰めたりしてページ数を節約することは、いまのところ考えておりません。
ちなみに、もしも掲載されることになったなら、
「誌面設計・組版:犬の小春」
というクレジットを入れることになっております。
しかし、かりに掲載していただけることになったとしても、まだいくつか問題はあるわけで、そのうちのひとつは、「奇譚(抄)」だけで百ページ近く誌面を占拠してしまうとなると、そのうえさらに漫才まで、なんて欲の深い真似はとてもできねーな、ということです。
去年出た「伊賀百筆」第二十三号では、次号につづく、と予告しておいたというのに、こんなことではまずいではないか。
うーむ。
忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず、か。
なにが忠でなにが孝なんだかはよくわかりませんけど、平重盛みたいな心境です。
いやー、乱歩生誕百二十年ってのも、ほんとになかなか大変じゃねーか。
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