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Posted by 中 相作 - 2014.01.05,Sun
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毎日新聞
平成26・2014年1月1日 毎日新聞社
江戸川乱歩:生誕120年 “大還暦”祝おう(その2止) /三重
行方一男
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江戸川乱歩:生誕120年 “大還暦”祝おう(その2止) /三重
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江戸川乱歩:生誕120年 “大還暦”祝おう(その2止) /三重
◇「乱歩蔵びらきの会」魅力発信、結成10年 名張に誇り--会代表・的場敏訓さん
江戸川乱歩の愛好家でつくる「乱歩蔵びらきの会」は今年で結成10年を迎える。作品の魅力を発信する同会の代表、的場敏訓さん(55)=名張市百合が丘東3=は「地域を活性化させるには、若者をいかに元気にさせるか。若者を共感させる物を、その地域がどれだけ持っているかに懸かっている」と強調する。名張については「素晴らしい文化人を輩出し、乱歩の生まれた地に誇りを持ちたい。今秋の生誕120年は、単なる記念イベントとして、一過性で終わらせたくない」と意気込む。
的場さんは大卒後、東京の繊維企業に勤めていたが、家業の電器店を継ぐため、30代で帰郷。すると、乱歩の生誕地なのに、愛好家の会がないことに違和感を覚えた。近隣の伊賀市は俳人・松尾芭蕉の出身地で、多くの句会や顕彰会があり、小説家・横光利一(1898~1947)も東柘植村(現・伊賀市柘植町)で過ごした縁で顕彰会がある。「乱歩の顕彰会がないのは、なぜ?」。そんな共通の思いで愛好家が集まり、2004年、「乱歩蔵びらき委員会」を発足。翌05年5月、会を設立した。「素人集団に何ができる。乱歩の値打ちを下げる」などと冷ややかな意見も耳にした。しかし、「作品に対する熱い思いは市民みんな一緒」と活動を続けた。
これまでに、生涯を追った展示会や小説を題材にした舞台公演、生家を復元した模型の展示などを行い、乱歩を知らない子どもにも魅力を伝えてきた。10年には乱歩生誕地碑広場(名張市本町)に「見せ物小屋をイメージした」仮設テントを立て、紙芝居などを上演する「黒テント」を開催。その後も旧市街地のイベント「隠(なばり)街道市」などで、黒テントの朗読会を開くなど情報発信を続けている。
現在の市内の乱歩ゆかりの場所は▽09年2月にオープンした生誕地碑広場▽昨年4月に近鉄名張駅前に建った銅像▽市立図書館(同市桜ケ丘)が乱歩の愛用品や関連図書を集めた展示コーナー--。そこで、生誕地碑がある旧病院跡地に「生家復元」を含めたランドマークの建設を市に求めてきたが、財政難を理由に立ち消えになった。「文化という“心のビタミン”には予算が付きにくい。文化があってこそ、生活が潤うのに……」と悔しがる。
的場さんは「乱歩ファンは、もっといるはず。そんな市民愛好家が多く入会して、一緒に活動してほしい」と呼び掛けている。
問い合わせは、的場さん(0595・62・5111)。【行方一男】
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