Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2013.10.08,Tue
きのうの、で、どんな本? のつづきなんですけど、その前に、巽昌章さんからツイッターで私家版無料電子書籍『涙香、「新青年」、乱歩』へのご批評をたまわっておりましたので、とりあえずリンクを設けておきます。
▼Twitter:巽昌章
ひきつづきお書きいただけるそうですので、お礼その他はまたあらためて。
いやー、それにしても、もう四年前になりますけど、池袋にあるミステリー文学資料館の地下で三十人あまりのみなさんにおはなしした一時間ほどのトークがですね、まさかこうして、ネット上でご紹介いただいたり、批評の対象にしていただけるとは、夢にも思っておりませんでした。
あのトークは、ミステリー文学資料館が主催した連続講座「『新青年』の作家たち」の第一回で、当時の館長でいらっしゃった権田萬治先生からは、なにをしゃべってもいいから、とのおことばをいただいていたのですが、やっぱ「新青年」に関係あることをおはなししないとまずかろう、ということは考えました。
そこで、「新青年」と乱歩の関係を数値化してみようと思いつき、『涙香、「新青年」、乱歩』には表を組み込みましたけど、乱歩が「新青年」に発表した作品の数を年度別にカウントしてみましたところ、「新青年」が休刊になる前、乱歩が自伝の連載をつづけていたことがわかり、いやいや、そんなことはむろん以前から知ってたわけですけど、乱歩の自伝は「新青年」で起筆されたのか、とあらためて認識し、そのあたりから「新青年」と乱歩の関係性を考えたらどうなるやろ、となると、「新青年」に発表するべく執筆されながら乱歩自身の手で封印された自伝の最初の章「私が探偵小説に心酔するに至った経路」が連想されて、それで頭に浮かんだのがこういった図式でした。
絵探し → 探偵小説
ところが、四年前にはいまだ不勉強で気がつかなかったのですが、この図式には欠落がある、と去年になって思いあたりました。
欠落を補うと、こうなります。
絵探し → 奇譚 → 探偵小説
奇譚というのはもちろん、乱歩が大学卒業前につくった手製本『奇譚』のことですが、乱歩蔵びらきの会のみなさんは、乱歩生誕百二十年の記念事業として、この『奇譚』を一冊の本にして出してみてはどうじゃいな、と先日、ふと思いついたりしたんですけど。
どうじゃろうなあ、というところで、ちょっと時間がありませんので、きのうのつづきを簡単に記しただけで、本日はおしまいといたします。
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