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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2013.09.15,Sun

 台風十八号の影響、いかがですか。


 当地は小雨が降ってる程度、とくに台風の影響らしき事象はまだみられません。

 しかしまあ、どちらさまもどうぞご警戒を。

 それでまあ、いやどうもすいません。

 「小説現代」9月号の感動的な誤植の件、きのうのエントリに記すべきところ、うっかり失念してしまいました。

 では、さっそくですが、「小説現代」9月号の421ページをお開きください。

 林真理子さんの新刊『正妻』の広告が掲載されていますが、宣伝文の最後の一行に「江戸川幕府の崩壊を描く歴史小説」とあります。

 その前の行には「誰も書かなかった」ともあって、そりゃまあ江戸川幕府の崩壊なんてだれも書いてないだろうな、という話ではあるのですが、この誤植には一見して、ははは、誤植でやんの、と思わせる以上に読者の想像力に働きかけてくるところがあります。

 江戸幕府と徳川幕府がごっちゃになったんだろうなと察しはつきますが、ごっちゃになるには江戸川ということばが強い吸引力をもってなければなりません。

 あるいは、ことばとしてのインパクト、とでもいいますか。

 江戸と徳川というふたつのことばをひとつにしてしまうほど強烈な印象を江戸川ということばがもっていなければ、江戸川幕府という誤植は生まれなかったはずです。

 江戸川ということばが強烈な印象をもっているとすれば、それは関東平野を流れて東京湾に注ぐ河川のみから生じたものではなく、江戸川乱歩という単純ながら忘れがたい人名あってこその印象だと考えるべきであり、江戸川乱歩ということばはそれほど強い印象を帯びて、『正妻』の広告を担当した文案作成者と校正者に誤謬を強いたといえるでしょう。

 ただし、江戸川幕府という誤植が感動的だと思われたのは、江戸川乱歩という名前のインパクトそのものに感じ入ったからではなく、ああ、たしかにあれは幕府だったかもしれないな、と納得させられてしまったからです。

 乱歩を頂点とした探偵文壇、とくに戦後のそれは、たしかに江戸川幕府と呼べるものだったのではないか。

 幕府というからには、どっかに天皇がいて、乱歩が征夷大将軍、ということになるわけですが、天皇ってのは、やっぱポーかしら。

 みたいなことを考えさせるほど、江戸川幕府という誤植には、単なるミスが偶然それまで気づけずにいた隠れた意味を鮮やかに浮かびあがらせてくれた、みたいな感じを抱いたわけですが、いずれにせよ世の誤植マニアにはたまらない逸品、ぜひともご購入のうえ末永くお手許にどうぞ。

 講談社BOOK倶楽部:小説現代

 書店の店頭では、あと一週間ほどで10月号と入れ替わります。

 とかいってる場合じゃなくて、しかしまあ、なんというか、おれの評判はほんとに最悪なんだな実際。

 地域雑誌「伊賀百筆」第二十四号用漫才の件、名張まちなか再生委員会の解散劇をネタにしてやろうと思って、きのうもご紹介したエントリを読み返し、当時のことをちょこっと振り返ってみたんですけど。

 名張まちなかブログ:乱歩のことを考える(お)(2010年5月15日)

 そうだよなあ。

 おれが名張まちなか再生委員会に入会する直前の役員会で、おれを入会させるべきかどうか、侃々諤々にして内容超空疎な協議が進められ、そうだそうだ、このエントリにも記したとおり、おれは議事録に伏せ字が使用されるくらいの悪口雑言罵詈讒謗を浴びておったのだよなあ。

 伏せ字は「・・・・」と四文字だから、たぶん「おまんこ」だったんだろうけど、あとにも先にも、ひとからおまんこ呼ばわりされたの、このとき一回だけだからなあ。

 しかし、いくらなんでも、ひどくない?

 ばーか、おめーなんかおまんこだばーか、とかいわれたら、気の弱い中学生男子ならまちがいなく自殺に走るぞ。

 名張まちなか再生委員会ってのは、ほんとに品性下劣な組織だったんだなあ、つか、この件をもう少し早く思い出してたら、「伊賀百筆」第二十三号の漫才は伏せ字をモチーフのひとつにしていたから、なにがなんでもこの役員会における伏せ字問題をねじ込んでやったんだけどなあ、つか、来年の漫才にねじ込むことはできるわけじゃが。

 ですから、やっぱ、「伊賀百筆」第二十四号の「続・僕の図書館戦争」においては、名張まちなか再生委員会の解散劇でおおいに笑いを取らにゃならんでしょうなあ。

 ひとつには、一年間もインターバルがあると第二十三号の漫才に記したところがほぼ忘れられてしまうはずで、ここいらの土地柄というものを読者に再認識していただくためにも、名張まちなか再生委員会をとりあげることが有効だと思われるからです。

 とりわけ、名張まちなか再生委員会からメンバーが遁走してゆくさまが、いかにも土地柄を示していて面白いと思われるからです。

 なんといえばいいのか、ここいらには、おかしいことをおかしいというとおかしいといわれる、みたいなことがあって、要するに、ここらのあれなみなさんにですね、おめーらのやってることはどう考えたっておかしいだろーが、とかいってやるってーと、こっちのほうが、あ、あいつはおかしい、みたいなことにされてしまうわけです。

 つまり独善なわけです。

 きのう、名張市立図書館の乱歩関連資料収集が独善的であった、と記しましたが、それがすんなり通る土地柄なわけです。

 乱歩関連資料を収集します、といいながら、まともなことはなにひとつできていなかった、というにとどまらず、すべての関係者は、まともなことはなにひとつできていない、ということすら理解できていなかった、ということであり、それでもなんの問題も生じなかった、というのですから、すべて円満じゃん。

 みたいなことが常態だったわけで、つまりは外部が存在しないわけです。

 外的な規範をいっさい参照せず、図書館法に眼を通すこともなく、乱歩に興味がある人間もいなければ、乱歩について知ってる人間も知ろうとする人間も存在しないごく狭小な場で、古本を買って飾ることが資料収集だと無根拠に独善的に思い込んだまま、名張市立図書館は乱歩関連資料を収集しております、とかほざいてやがったわけ。

 名張まちなか再生委員会もおんなじことで、ばかがこら、名張市議会とパブリックコメントという二段のステップを経て正式に決定された名張まちなか再生プランをだな、いくら行政との鉄の癒着結託を誇ってる一部特定の市民だからといって、名張まちなか再生委員会ののーたりんにそのプランをくつがえす権限があるわけねーだろこのうすらばか、とか指摘してやると、とりあえず、あ、おかしなやつがおかしなこといってきた、みたいなことになるわけです。

 名張まちなか再生委員会が発足した直後のことでしたけど、乱歩にかんする必要最低限の知識を注入してやるから、そのための会合を開いてくんない? と委員会の事務局に申し出たところ、

 ──現段階では乱歩にかんして外部の人間の話を聞く考えはない。

 という回答が返ってきたことをあらためて思い出しましたけど、けけけ、このネタも次の漫才でつかってやろっと、けけけけけ、みたいなことはともかく、ことほどさように、お役所とかお役所と癒着結託してる地域住民とかってのは、異常なくらいに外部を恐れてて、外部をやみくもに排除しようとするわけです。

 外部から意に染まぬ指摘が寄せられたりすると、とりあえず指摘した人間を異物扱いして排除しようとします。

 おかしいことをおかしいというとおかしいといわれる、という寸法。

 しかし、ばかがこらこんなこともわからんのかこのうすらばかがこら、みたいにしつこく指摘をくり返してやると、そのうちようよう自分たちのおかしさに気がついてくるらしくて、そうなると、いったいどうすりゃいいのか。

 とんずらかますしかありません。

 ですから、名張まちなか再生委員会に加わっていらっしゃった名張市議会の先生がたもですね、このまま委員会にとどまってたら、委員会に入った私からなにいわれるかわかんない、とお思いになったんでしょう。

 そりゃそうだろうが実際。

 なんなんだいったい。

 名張市議会の先生がたは自分たちが承認を与え、市民のパブリックコメントも募集して正式決定された名張まちなか再生プランが、たかだか名張まちなか再生委員会などというなんの権限も与えられていない要するに行政の隠れ蓑にしか過ぎないインチキ組織によってあっさりくつがえされてもなんにもいわねーのかよ。

 おめーらの承認ってのはそんな軽いものだったのかよ。

 屁か。

 屁かよこら。

 おめーらの協議だの検討だの判断だの承認だの決定だのは、ただの屁か。

 ばーか。

 のんきに放屁してる場合かよ。

 サッカーの乾貴士選手なんか、一発の屁で罰金二百五十ユーロなんだぞ。

 スポーツ報知:乾、おならで罰金!?空港税関「悪態」3万3000円要求(2013年9月15日)

 いやー、屁も考えてぶっ放さねーとなあ。

 とか、いかんいかん、まだ漫才モードのスイッチがオフになっとらんようです。

 関係各位に深くお詫びを申しあげてさらに話を進めますが、要するにまああれです。

 自分たちのおかしさに気がついたら、しかもそのおかしさをばらされてしまったら、とんずらかますしかないわけです。

 ですから、名張まちなか再生委員会がやなせ宿を管理運営するための組織としてまちなか運営協議会を発足させた、ということになってはいても、そんな内部組織のことは委員会の規約のどこにも出てこねーじゃねーか、だったらそんな内部組織は存在してないってことだよな、と指摘してやると、そのころにはもう、おかしいことをおかしいというとおかしいといわれる、みたいなこともなくなっていて、もう速攻でとんずらかましてくれたんだよなあ、といったゆくたては、「伊賀百筆」第二十四号の「続・僕の図書館戦争」で枕としてたっぶりお楽しみいただき、そのあとじわじわじわじわ、名張市立図書館の乱歩関連資料収集に迫ることにしたいと思います。
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