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Posted by 中 相作 - 2013.07.30,Tue
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平成25・2013年7月28日 高知新聞社
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2013年07月28日08時03分
日本の近代推理小説の祖・江戸川乱歩は、1965(昭和40)年のきょうが命日。「祖」がいればその生みの親もいるわけで、乱歩を世に出した「探偵小説の父」が佐川町出身の森下雨村だ。
雨村は当時、翻訳物の探偵小説で人気があった雑誌「新青年」の編集長。乱歩の原稿に目を通した時の雨村の驚きぶりを、次男の森下時男さんが書き記している。「読み進むうちに、雨村は愕然(がくぜん)として目を見張り、煙草(たばこ)の灰が落ちるのも忘れて驚嘆の声を繰り返した」と。
こうして名作「二銭銅貨」は、読者の絶賛とともに世に迎えられた。翻訳物にはない、新しく本格的な日本の探偵小説。「怪人二十面相」が登場する「少年探偵団」シリーズも、子どもたちの胸をときめかせた。
「新青年」にはその後、横溝正史も編集者として入社。明智小五郎、金田一耕助ら名探偵の系譜も、乱歩と雨村の出会いが源流にある。乱歩の活躍は大正、昭和にまたがった。
ただ、戦時中だけは完全に沈黙した。探偵小説などけしからんという風潮が広がり、注文がなくなった。特に乱歩は30冊も出ていた文庫本もすべて絶版に。内務省のブラックリストに載せられたのがその理由という。
のちに乱歩は「第一、エドガー・アラン・ポーをとっているのはいけない」と語っている。米国の文豪の名をもじった筆名も「敵性語」。戦争が愚にもつかぬ理由で、世の中を灰色にする見本である。
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