Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2013.07.17,Wed
しっかしなあ、過ちて改めざるこれを過ちという、とか、過ちてはすなわち改むるに憚ることなかれ、とか、こういうのはお役人さまにはいっさい通用しないフレーズだからなあ。
名張市立図書館の新しい館長さんに、図書館として前非を悔い、一から出直してけろ、とお願いしてみても、結局むなしいだけだろうなあ。
この漫才でも地の文のとこに書きましたけど──
とにかくもうね、「市民からなにを指摘されてもいっさい非を認めようとせず、ひたすらその場しのぎに走るのがお役人っつーものだ」なわけなの。
だから、乱歩関連資料収集の目的はなに? なんてことを尋ねても、まともな答えが返ってくることは期待できないわけで、実際、一対一でやりとりするってえと、のれんに腕押し、ぬかに釘、みたいな感じ。
もうひどい話でな、これもまた漫才に書いたところから引用すると──
「でもお役所の人ゆうのはよくフリーズしますから」
「フリーズしたらどないなりますねん」
「黙ってうつむいてしまいます」
「うつむいてなにしますねん」
「その場をやり過ごすわけですね」
「そんなことでやり過ごせるんですか」
「真っ赤な顔してうつむいたままずーっと黙りとおしてたらやがて幸福な瞬間が訪れるんです」
「幸福な瞬間といいますと」
「相手があきれ返ってこんな○○相手にしとってもしゃあないとあきらめてしまう瞬間です」
「ずーっと黙ってたらあきらめるしかないですわね」
「そうなったらお役所の人の勝ちなんですね」
「勝ち負けがあるんですか」
「相手があきらめたとたんに頭のなかで勝利のファンファーレ鳴らして心のなかでこのクレーマー早よ帰れと毒づいてるのがお役所の人なんです」
「なんですねんそれはいったい」
こういう感じで万事休す、みたいなことになってしまうんですけど、名張市公式サイト「市長への手紙」を利用して、乱歩関連資料収集の目的はなんだべか、という質問にたいする名張市立図書館の公式見解を要求する、みたいな流れにすれば、図書館としてもフリーズ大作戦でその場しのぎに走るわけにもいかんだろうなあ。
もちろん、そういう流れになったとはしても、やっぱりまともな回答は返ってこないだろうなとは思われますけれど、まともじゃないならまともじゃないで、名張市立図書館の、というよりはもう名張市という自治体の実態を「伊賀百筆」の誌面を通じてひろく発信し、あらえっさっさー、とまいりたい。
そんなことより、きょうの苦労話ですけど、平井通の評伝を書くったって、取材するとこなんてほとんどないわけね。
津市と甲賀市に足を運んで、いずれも空振りに終わったあとは、もうどこにも行くとこがありません、ということになってしまいました。
しいていえば、近所のお医者さんに行った程度か。
通は三十歳くらいで脊椎カリエスにかかったんですけど、脊椎カリエスってのがどんな病気なんだか、私にはもうひとつよくわかりませんでした。
そこで、ざっと調べられるところを調べて文章化し、近所のお医者さんへ血圧のお薬をもらいに行ったついでに、主治医の先生にその文章を添削していただきました。
先生は、こういうことは整形の先生にお訊きいただいたほうがいいんですけど、と前置きしながら懇切に教えてくださったのですが、あれもまあ、取材といえば取材といえるか。
いえないか。
ま、どっちだっていいやそんなこと。
ちなみに、脊椎カリエスが脊髄カリエスになったり、その療養に用いるギプスがギブスになったり、世間にはことばの誤用が少なからずみられ、たとえば乱歩は誤って「脊髄カリエス」と書いてますけど、原文のまま引用していちいち訂正はしませんでしたし、ギプス、つまり独語のGipsを半濁音ではなく濁音でギブスといってしまう例もまた多いわけですけど、ほんとはギブスじゃなくてギプスだったんぞ、とっ、とうちゃんッ。
いやー、苦労が絶えねえなあまったく。
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