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Nabari Ningaikyo Blog
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Posted by 中 相作 - 2013.05.28,Tue

 みんな、「あまちゃん」、みてる?

 いや、いやいや、こういう展開はやめとこう。

 きのうもきのうとて、「八重の桜」、津藩藤堂家、乱歩のおじいさん、とつないだあと、乱歩の弟の話題へ一気になだれ落ちる予定ではあったのですが、予期せぬ雑用が入ったせいで腰がくだけてしまいました。

 本日はどうかそんなことがありませんように。

 単刀直入にまいります。

 ごく一部のかたから、というか、わずかおひとりのかたから「楽しみです」とありがたいメールを頂戴している例のもの、ついに初校ゲラがあがってきました。

 これざんす。


 藍峯舎が世に問う第二弾『屋根裏の散歩者』に収録される乱歩の弟、平井通の評伝ざんす。

 初校ゲラが届いたのは先週25日の土曜日のことでした。

 とりあえず眼を通したのですが、なにしろ四百字詰め原稿用紙で百二十三枚もありますから、じっくり読むだけで二時間ほどが必要となり、近鉄プラザ桔梗が丘のジュテームカフェと名張市役所横の珈琲館名張店、喫茶店二軒をはしごする仕儀となりました。

 さてこの『屋根裏の散歩者』、本来であれば今春発行されていたはずのところ、私の原稿が長くなり遅くなって大変なことになってしまい、いまごろようよう初校が出てくる運びとはなった次第で、刊行が大幅に遅延する結果を招いてしまいましたこと、あらためてお詫び申しあげます。

 しかし、大変なことはまだ終わりません。

 えらいことです。

 えらいことですがな。

 原稿が長すぎてしまいました。

 じぇじぇ。

 もちろんそんなのは最初からわかってたことなんですけど、長すぎるせいで一冊の本に収まらなくなりました。

 造本工学上の問題とでも申しますか、一冊の本には当然、ページ数の上限というやつがあるわけです。

 で、私の原稿をそのまま収録すると、その上限をオーバーしてしまうことがわかりました。

 じぇじぇ。

 限度内に収める方法は、文字を小さくする、とか、行間を詰める、とか、いくつか存在します。

 しかし、そういう弥縫策に走ってしまうと、こんどは組版の美しさが、つまりは、美しかるべき小宇宙である書籍そのものの美しさが殺がれてしまう、という問題が生じてきます。

 じぇ、じゃなくて、じゃ、どうすればいいのか。

 原稿を削ればいい、ということになります。

 どれくらい削ればいいのか。

 一ページ分か二ページ分、とのことです。

 つまり、まだ確定していません。

 なぜ確定していないのか、というと、ポイントは原稿のおしまいに配した引用文献なんかの一覧です。

 この一覧、初校ゲラでは本文とおんなじ体裁で組まれているのですが、文字を小さくして組み直せば、ページ数に多少の余裕が生まれることになります。

 それで、現在、印刷屋さんでその組み直し作業を進めてもらっているところだそうで、それが確定したら、本文を一ページ削ればいいのか二ページ削ればいいのか、その答えが明らかになるという寸法です。

 はっきりいって、一ページ分だけ削るのは、わりと簡単です。

 初校ゲラを通読して、やっぱここは勇み足だったかな、と思われるシークェンスがひとつありましたので、それを削除してしまえば、ほぼ一ページ分のダイエットは可能です。

 二ページ分ではどうか。

 ちょっときついかな、という気がいたしますけど、こういう作業、私はけっして嫌いではありません。

 無駄なとこをみつけて削りに削り、目標の行数までもってくという孤高のダイエッターみたいな作業、むしろ好むところだったりします。

 つまり、おら、一行の余白もない組みあがりが好きだ。

 組版に余白なし、人生に余裕なし。

 じぇじぇ。

 ほんとに余裕のない人生で困ったもんですけど、ですからたとえば漫才なんかでも、やっぱ一行の余白も出ないようにしてるわけ。


 しかし、この漫才、またほったらかしだな。

 以前に書きはじめたときも、いつのまにかほったらかしてなってしまって、それをまたあらためて書き継いでるわけなんですけど、ほんと、書いてる途中であほらしくなってくるのがつらいところでして、しかし、こんどばかりは、ほったらかしにはできんからなあ。

 とりあえず、枕は終わって、そのあと、

 ──いま明かされる震災がれき騒動の真実

 というテーマもすでに終了。

 つづきまして、現在ただいまは、

 ──いま明かされる伊賀の蔵びらき騒動の真実

 を鋭意展開中。

 そのあと、

 ──いま明かされるまちなか再生騒動の真実

 ということになって、そのあといよいよ、

 ──いま明かされる名張市乱歩大騒動の真実

 その余韻も消えやらぬうちに、

 ──名張市立図書館終了のお知らせ

 ということになるわけなんですけど、これもまた長々しくなりそうだなあ。

 あんまり長すぎて、つか、あまりにも過激だから、ってんで、「伊賀百筆」に載っけてもらえない可能性も少なからずあるわけですから、関係各位はどうぞご心配なく。

 いや、いやいや、そんなこといってる場合じゃなくて、いまはただ、心を無にして、組み直したゲラの到着を待ってるとこざんす。

 しっかし迷惑かけまくりざんすなあ実際。

 じぇじぇじぇ。

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