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平成25・2013年5月2日 毎日新聞社
名張牛汁協会:「牛汁どう広める」足立新会長に聞く 大衆の味に自信、土地の魅力を全国に /三重
矢澤秀範
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名張牛汁協会:「牛汁どう広める」足立新会長に聞く 大衆の味に自信、土地の魅力を全国に /三重
毎日新聞 2013年05月02日 地方版
B級ご当地グルメ「名張牛汁(ぎゅうじる)」でまちおこしを進める名張市の市民団体「名張牛汁協会」の新会長に、今春から同市の司会業、足立淑絵さん(37)が就任した。結婚により名張に移住し13年。歴史文化の顕彰や普及などさまざまな市民活動に取り組むなど、第二のふるさとを愛する気持ちは人一倍強い。名張の魅力を詰め込んだ牛汁をどのように広めていくのか。話を聞いた。【聞き手・矢澤秀範】
--名張牛汁協会との関わりは。
◆2011年9月に愛知県豊川市で開かれた「中日本・東海B-1グランプリ」の出展を手伝ったのが始まりです。市内の観光地・赤目四十八滝の「忍者の森」でインストラクターをしていた経験がありますが、赤目を含め観光客が減っているのは、名張の知名度不足が原因ではないかと感じていました。牛汁というグルメのPRに携わることで、全国にこの土地の良さを知ってもらえるのでは。その思いで活動に参加するようになりました。
--牛汁の魅力は。
◆北九州市で生まれ、山口県岩国市で育ちました。結婚して2000年から名張市で生活を始めましたが、伊賀地域には食べ物を含めてたくさんの魅力があります。昔から食べることが大好きで、全国各地のおいしいものを食べてきましたが、牛汁は「大衆に受ける味」だと自信を持って言えます。
--地元に愛されるための工夫は。
◆若者からお年寄りまで、多くの人に知ってもらえる活動をします。牛汁レシピには「牛汁五カ条」という約束がありますが、さまざまなアレンジが可能です。現在、市内約25店舗で提供されていますが、もっと店によって違いを出せるようにして、街全体で食べられるようにしていきたい。将来的には、市民が家庭でアレンジした牛汁を持ち寄った大会を開きたいし、学校給食にも取り入れたいと思います。協会が出展する大会に、売り手やPR隊として参加する市民も公募しようと計画しています。
--今年は、名張を全国に売り込むさまざまなイベントが企画されています。
名張牛汁協会:「牛汁どう広める」足立新会長に聞く 大衆の味に自信、土地の魅力を全国に /三重
毎日新聞 2013年05月02日 地方版
◆今月4、5日に豊川市で「中部のいいもの博覧会」、11月9、10日には同市で「B-1グランプリ」があります。さらに地元の名張市でも、全国のご当地グルメを集めた初めてのビッグイベントが秋ごろに企画されています。忍者衣装をまとったPR隊を増やし、名張生まれの江戸川乱歩にちなんで「怪人二十面相」が登場するなど「ミステリアスな街」として売り込みたい。牛汁に関わる仲間を増やしながら、楽しんで街の活性化に貢献していきたいです。
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■ことば
◇名張牛汁協会
和風しょうゆだしを基本に、伊賀牛やネギなどの地元野菜、伊賀米の焼きおにぎりが入った汁物「名張牛汁」で街の活性化に励む市民団体。昨年5月、「B級ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会(愛Bリーグ)」の正会員に承認され、10月に北九州市であった「第7回B-1グランプリ」に初出展した。会員約50人。
〔伊賀版〕
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