お知らせです。
「日経ビジネス」の最新号に乱歩邸の記事が掲載されました、とのお知らせが飛び込んできましたので、きのうさっそく本屋さんへ行ってみたのですが、「日経ビジネス」という雑誌は定期購読オンリーみたいで、オンリーっていうと終戦直後をまざまざと思い出しますけど、要するに単品買いは不可、とのことでした。
▼日経ビジネス:Home
なんとか手に入れてくんない? と本屋さんのお姉さんにお願いして帰ってきたのですが、記事そのものはウェブ版で読むことができます。
▼日経ビジネス:創造を促す住まいを訪ねて 洋館と庭のある 江戸川乱歩の家
一時期、乱歩が自宅の土蔵を幻影城と呼んでいた、などという与太話が結構大手を振ってまかり通っていたのですが、そんなのはまったくのでたらめで、ですからこの「日経ビジネス」の記事にもそんなことはひとことも書かれておりません。
2005年3月に豊島区教育委員会が発行した「旧江戸川乱歩邸土蔵保存修理工事報告書」に掲載された平井憲太郎さんの「乱歩と土蔵」から引用。
最近この蔵が「幻影城」と呼ばれることが多くなった。戦後に著した評論集に『幻影城』、『続幻影城』の2冊があり、このタイトルは本人も大いに気に入っていたようで、自ら「幻影の城主」と名乗ったこともあった。しかし、蔵をその名で呼んだことは一度もなく、書き残したこともない。ここはあくまでも、乱歩の空想世界を作り上げるための本の泉だったのである。
その旧乱歩邸の特別公開が恒例となっている新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館、例年は7月から8月にかけての開催でしたが、なんでこんな死ぬほど暑いときにやんなきゃなんねーんだよ、しまいにゃ熱中症で死人が出るぞ、ということになったのかどうかはよくわからぬものの、今年は5月開催と決まりました。
▼第8回新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館:Home
旧乱歩邸の特別公開はこんな感じです。
どちらさまもお誘い合わせてお運びのほど。
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