ウェブニュース
毎日jp
平成25・2013年4月17日 毎日新聞社
ようこそ図書館:/2 図書委員が本の魅力紹介 本のおもしろさ伝えたい(その1)
Home > 特集・連載 > 毎日小学生新聞 > 記事
ようこそ図書館:/2 図書委員が本の魅力紹介 本のおもしろさ伝えたい(その1)
毎日小学生新聞 2013年04月17日
東京都目黒区の女子校、トキワ松学園中学校・高等学校。図書委員会は、貸し出しや本の整理だけでなく、フリーペーパーを発行するなど、幅広く活動しています。読書の魅力を発信し、図書館とクラスの橋わたしを担っています。【篠口純子、写真も】
今月16日に学校図書館が開館し、今年度の活動がスタートしました。カウンターの前には、本を抱えた生徒たちの列。図書委員が本のバーコードを読み取り、貸し出し手続きをしていました。
図書委員は、中学1年生から高校3年生まで各クラス2人ずつ選ばれ、約50人います。2クラス4人一組となって、1週間ごとに交代でカウンター当番を受け持ちます。
図書委員の仕事は、多岐にわたります。年度始めには、教室に置くクラス図書を図書館から貸し出します。クラス図書は各クラス100~200冊あり、どのクラスにどんな本が貸し出されるかリストを作ります。本を一冊一冊チェックしながら、「この本、読んだことある」「結構、江戸川乱歩好きかも」「桜庭一樹はおもしろいよ」「この本、絶版だって」「読んでみようかな」と会話がはずみます。
毎月1日と15日は、書架の本を整理します。昨年、図書委員を務めた高橋あずささん(中3)は「たくさん本があるので、担当の本棚の整理も大変。でも、やりがいがあります」と話しました。柴本夕璃さん(高1)も「図書委員は忙しいと聞いていたけれど、本が好きだから」と図書委員を1年間務めた理由を話しました。
昨年に引き続き、今年も図書委員を務める横田地麻優さん(高2)は「トキワ松学園の図書館は広くて、本もたくさんあります。ジャンルにかたよりがなく、一日中いても飽きない。そんな図書館をもっと活用したいし、活性化したいと思って図書委員になりました」と張り切っています。
■フリーペーパーを発行
図書委員会の活動は校内だけではありません。2011年にフリーペーパー「美登利」を創刊しました。タイトルは、樋口一葉の「たけくらべ」の主人公の名前からつけました。「女子選書部」とサブタイトルがつき、トキワ松学園の図書館にある本を読んで感じた思い、感動した気持ちなどを本とともに率直に紹介しています。=2面につづく
Powered by "Samurai Factory"