おとといの朝に掲載したこのウェブニュースですが──
▼2013年4月4日:図書館90周年、その先は 名古屋・山田図書館が企画展
▼2013年4月4日:名古屋の市立図書館が90周年 独自の企画展開催
やはりおととい、愛知県にお住まいのかたから、この記事が掲載された朝日新聞の紙面をお送りいただきました。
名古屋本社発行の3月30日付地方版「尾張・知多」のトップ記事です。
記事の内容はいっしょですから、お送りいただいたかたへの謝意を表する意味もこめて、大見出しのスキャン画像を掲げておきます。
記事に一か所出てくるだけで見出しにはかくのごとく乱歩の名前が躍るわけですから、乱歩のネームバリューとかポピュラリティとかって、やっぱ凄くね? といわざるをえません。
それにしても、「知を支え」ってのは、ふつうの図書館じゃごくあたりまえのことですけど、名張市立図書館にはまったく縁のないことばだなあ。
記事からちょっと引用してみますけど。
棚には、市の図書館が登場する本が並べられている。作家・城山三郎が亡き妻をしのんで書いたエッセー「そうか、もう君はいないのか」には、戦後まもないある朝、名古屋公衆図書館前で赤いワンピースを着た妻と運命的な出会いをしたことがつづられている。また、江戸川乱歩の「幽鬼の塔」にも、たった1行だが市立図書館で調べものをしたくだりが登場する。
名張市立図書館関係者のみなさんは、たぶんびっくりしていらっしゃることであろうな。
『そうか、もう君はいないのか』や『幽鬼の塔』に名古屋の図書館が出てくるっていうのは、実際にそれぞれの作品を読んでみなきゃわかんないことだからね。
もしかしたら資料を収集するためには、資料を読まなきゃなんないの? とかいまさらなことでびっくりこいてんじゃねーぞ低能。
著者名や書名で適当に当たりつけて買ってきた古本をただ飾っとくだけ、というのが名張市立図書館における乱歩関連資料の収集なんだけど、そんなもの資料収集でもなんでもねーんだよばーか、みたいなことは「伊賀百筆」の漫才におけるメインテーマとしてがんがんかますことになるわけですが、しかしこうなると、2004年の「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」よりもさらにさかのぼって、名張市立図書館が開設されたころのことまで話題にしなきゃならんかもしれんなあ。
おそらくは、初代館長呼んでこいよこら、みたいな流れになってしまうであろうからなあ。
こんにちはッ。
お経は読んでも乱歩は読まぬッ。
腹が張っても屁はこかぬッ。
名張市立図書館の初代館長でございますッ。
資料収集のしの字も知らぬッ。
図書館法のとも知らぬッ。
さ。
檀家まわり行かさしてもらわさしてきやさしていただかさしてもらわしてこ。
はんにゃはらみたほんまによ。
かんじざいぼさつほんでからよ。
ぎゃーてーぎゃーてーほんまによ。
ごこうのすりきれほんでからよ。
大きなお寺ができましたあッ。
とか、こんなばかみたいなこと書いてみてもしかないんだけどなあ。
朝日新聞の記事からもうちょっと引用。
山田図書館は規模の小ささを補おうと、企画に力を入れてきた。例えば2012年度は誕生200年のグリム童話、濃尾地震、iPS細胞など、その時期の話題に合わせて月ごとに展示を続けてきた。市全体の90周年記念事業に先駆けた独自の展示もその流れだ。
担当した司書の鈴木崇文さん(37)は、資料集めの過程で、戦後も、企業や篤志家からの寄贈で分館が増えていったことを知った。「時代の中で図書館が果たしてきた役割が輝いて見えた」と言う。
名張市もそろそろ六十周年になるわけですから、名張市立図書館もそれに先がけた独自の展示を、いやいやそんなことはどうだっていいとして、名古屋市の図書館は「戦後も、企業や篤志家からの寄贈で分館が増えていった」というのは公共図書館のあるべき姿だと思われるんですけど、名張市立図書館はそんなことありません。
乱歩が生まれたまちの図書館だから、ってんで、天下の慶應義塾大学推理小説同好会OB会のみなさんから図書の寄贈を受けながら、いやいや、これもまた「伊賀百筆」の漫才でがんがんかますことですからいいですけど、これはもう名張市立図書館のみにとどまらず、名張市という自治体そのものの問題であって、つまり市長責任が問われたりしてしまう問題であることはまちがいありませんぜ。
おらおらおらおら。
おーこわ。
そういえば、きのうの朝には図書館がらみでこんなウェブニュースも飛び込んできました。
ケンプラッツ
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本を媒介にした新発想の交流拠点、大阪府大が開設
2013/04/05
大阪府立大学観光産業戦略研究所は4月1日、会員の寄贈によって蔵書を増やしながら地域住民や学生の交流拠点とするスペース「まちライブラリー@大阪府立大学」をオープンした。同研究所が社会実験プロジェクトとして運営する。
まちライブラリー@大阪府立大学は、大阪市浪速区の南海なんば第1ビルに同時オープンする大阪府大のサテライトキャンパス「I-site(アイ・サイト)なんば」内に併設される。内装は大林組、内田洋行。家具はgrafが担当した。南海なんば第1ビルは、南海電気鉄道が難波駅周辺の再開発の一環として建設、2013年2月から同社の本社が入居している。「まちライブラリー@大阪府立大学」内部。内装は大林組・内田洋行、家具はgrafが担当した。蔵書ゼロからスタートして寄付で書棚を埋めていく(写真:水野浩志)
まちライブラリー@大阪府立大学では、本を“参加費”とするイベントやワークショップを開催。各イベントのテーマに沿った本を参加者に寄付してもらうことで、蔵書ゼロから書棚を充実させていく。学生、府民、地域住民など様々な「本を持ち寄る人」「本にまつわる人」が交流し、新たな活動を生み出す場となることを目指す。本を媒介にした新発想の交流拠点、大阪府大が開設
2013/04/05
「本を読む/借りる」だけでないライブラリーを
大阪府立大学教授で同研究所所長の橋爪紳也氏は「従来の図書館は、本を借りる場所、読む場所として特化しすぎていた。このため、本に興味のある人しか来なかった。例えば、ダンスの本があるライブラリーでダンスを踊ってもいいし、食べ物の本があるならそのレシピで料理教室をやってもいいはずだ。ここは“本”という知のストックを生かした、新しい知の生産現場にしたい」とまちライブラリーの狙いを語った。イベント「植本祭」の様子。参加費は「テーマに沿った本」。オープンに先立ち3月9日・10日に開催された第1回目は、「転勤主婦の学校」「服部滋樹と語るデザイン」など48テーマについてライブラリー内で並行してセッションが行われ、それぞれのテーマに沿った本が寄付された(写真:まちライブラリー@大阪府立大学)
まちライブラリーは、森ビル在籍時に「アーク都市塾」「六本木アカデミーヒルズ」などの事業に携わった森記念財団の礒井純充氏が提唱する概念だ。カフェ、ギャラリー、自宅、オフィスなど様々な場所に設置された本棚にメッセージを付けた本を置き、本を通じて人との出会いや学び合いの場をつくろうというもので、「まち塾@まちライブラリー」として全国40カ所以上で活動を展開している。まちライブラリー@大阪府立大学は、全国のまちライブラリーの総本山としての位置付けとなる。礒井氏は同研究所の所長補佐も務める。
寄付された本でつくられたテーマ別の書棚。それぞれの本には短いメッセージが付けられている。本を介して寄付した人と手に取った人との間に関係性が生まれる(写真:まちライブラリー@大阪府立大学)
なかなか面白い試みだと思いますけど、名張市にだって、乱歩が生まれた新町にある蔵つきの古い民家を利用してですね、天下の慶應義塾大学推理小説同好会OB会をはじめとしたみなさんから寄贈していただいた図書を活用した図書館の分室を開設する、みたいなチャンスはあったんですけど、なにしろあーた、お役所のあれなみなさんが、
「手前ども名張市役所の○○一同は癒着結託相手さまだけに顔を向けやさしていただかさしてもらわさしておりますッ。よろしくどぞおッ」
ってんですから、みたいな話も漫才に書くからまあいいか。
さて、実話読みものの仕上げもおかげさまでいよいよ大詰めを迎えましたが、そのかたわら気分転換としてちょっとずつちょっとずつ書き進めている漫才は、また一ページだけ書き足しまして、現時点では全十五ページとなっております。
紙幅の制限から伊賀青年会議所のネタをカットしたことは先日お知らせいたしましたが、カット第二弾は名張市議会のネタとなりました。
本日ごらんいただいたページに伊賀市議会のことを記しましたので、名張市議会のこともネタにしないと片手落ちということになってしまうわけではあり、もちろんネタは豊富にありますから、たとえば例のアドバルーン問題なんかはぜひ盛り込みたいところです。
▼2012年7月7日:雨だったけど晴れてきた
▼2012年7月8日:第二次平成伊賀の乱は7月16日に勃発じゃ(下)
ぎゅッ。
ぎゅッ。
ぎゅッ。
やぎゅーのぎゅッ。
とか、いまはなき石川進さん歌うところの「オバケのQ太郎」のメロディをパクったテーマ曲までつくって腕を撫していたんですけど、残念ながらカットせざるをえない市議とは、ではなくて仕儀とはなりました。
それはそれとして、爆弾低気圧とか、春の嵐とか、あしたの天気は大荒れらしいけど、あすは午前10時30分から近鉄大阪線名張駅東口前で名張ロータリークラブによる江戸川乱歩像の除幕式が営まれる日ではないか。
やっぱ、たたりだろうね。
名張まちなか、このところずーっと、たたられてるもんね。
おっそろしかねー。
できたてほやほやの乱歩像をごらんになりたいとおっしゃるかたは、春の嵐のなかをぜひお出かけください。
ヘッセかよ。
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