いやー、気分転換に戯文でもつづるとすっかあ、ってんで、「ビブリア古書堂の事件手帖」の最終回、ちゃんと試聴できました、という話題。
3月25日月曜夜の放送分です
と書いたそばから、すでに旧聞に属する話題ではないか、という気もしてきたのですが、まあいいでしょう。
視聴した感想は、なにが起こってんだかようわからん、というもので、前週に放送された前篇の記憶がほとんどない状態でみたわけですから、それも無理のないところでしょう。
それはそうなんですけど、なんというのか、それ以外に、本ってのはそんなものなのか、というぼんやりした疑問を感じて、そのせいでどうもようわからんかったのではないか、とも思われます。
つまり、私には、本を偏愛し愛蔵するひとの心理、いわゆるビブリオマニアとかコレクターとか呼ばれるひとの心理が、もうひとつよくわかりません。
「ビブリア古書堂の事件手帖」に登場した乱歩を愛してやまないコレクター、なんてのは、ほとんどファンタジーの世界の住人ではないか、いやまあ、テレビドラマなんてみんなファンタジーだ、ということになってしまうのかもしれませんけど、しかし本のために、あるいは愛する作家とその作品のために、あんなことまでする人間なんていないんじゃね? とぞ思います。
ネットの評判はどうか、と2ちゃんねるに眼をやれば、私見のかぎりでは古本のことなんか話題にもなってなくて、主演女優とか視聴率とか、そんなことばっかでした。
▼芸能・音楽・スポーツ ニュース速報+@2ch掲示板:【ドラマ/視聴率】月9ドラマ史上最低の数字… 剛力彩芽主演「ビブリア古書堂の事件手帖」、最終回の視聴率は8.1%★5(2013年3月27日)
そうかと思うと、かなりびっくりしんたですけど、あのドラマから名張市立図書館の『江戸川乱歩著書目録』を思い出してくださったかたがいらっしゃって、いやこれはほんとにびっくりいたしました。
▼daily-sumus:江戸川乱歩著書目録(2013年3月27日)
たしかに、「金庫のなかに二つ折りにした原稿用紙の束がそのままポンと置かれているというのは、まず、あり得ないだろう」とは、私も思いました。
せめて折らずに保管しろよ、みたいなことはまあいいとして、とか思っていたら、芦辺拓さんの『金田一耕助VS明智小五郎』が出ました。
▼web KADOKAWA:金田一耕助VS明智小五郎
テレビドラマの放映にあわせた出版だと思いますけど、放送日はまだ決まってないみたいです。
▼とれたてフジテレビ:武井咲がヒロインに決定!フジテレビ放送金田一耕助シリーズで最年少タイのヒロイン!『金田一耕助VS明智小五郎』(2013年3月5日)
角川文庫『金田一耕助VS明智小五郎』には書き下ろしの新作を含むパスティーシュ七篇が収録されていて、なんだか懐かしさをおぼえてしまうラインナップなんですが、あとがきには名張市立図書館の『乱歩文献データブック』のことをお書きいただいてあって、これにもほんとにびっくりいたしました。
いやはや、名張市立図書館の昔日の栄光、いまいずこ。
いやまあ、栄光のことはどうでもいいんですけど、日本でただひとつ、乱歩関連資料を専門的に収集してきた図書館であるにもかかわらず、収集資料を徹底的に死蔵隠蔽してどうするよ、とかいったあたりの問題は、やっぱもう無理、名張市立図書館にゃなんにもできない、それがお役人さまの王道だとはいえ、責務も使命もどこ吹く風、恥知らずなまでに主体性を放棄して責任を回避し、乱歩のことなんてひとごとでございます、とかほざいてなにも考えず、なにも決めないってんだから、もうおしまいでございます、みたいなことは、以前から申しあげておりますとおり「伊賀百筆」の漫才でくわしくお伝えしたいと思います。
ところで、
「こんにちはッ。県民に○○○○○○○を押しつける男ッ。三重県知事の鈴木えーけーでございますッ」
でおなじみの例の漫才ですけど、うっかりまちがえていたことがありました。
伏せ字の数です。
「県民に○○○○○○○を押しつける男ッ」の伏せ字はむろん「腐れきんたま」で、合計六文字であるにもかかわらず、私はうっかり漢字をかなに開いてしまい、伏せ字を七文字としてしまっておりました。
こりゃいかん、ってんで、当該部分はすべて訂正いたしました。
下の画像をクリックすると、その訂正済みのPDF画像が開きます。
PDF画像はAdobe Readerを、表示→ページ表示→見開き表示、にしてごらんいただくと、デジタル雑誌の雰囲気でお楽しみいただけます。
以前にもお目にかけましたが、あのあと見開き二ページ分を書き足して、三重県の震災がれき受け入れ問題にぼちぼちと迫っております。
震災がれき受け入れ問題では、このブログでもお知らせしたことですが、今年の1月25日、環境省中部環境事務所長が環境大臣の文書を携えて三重県庁においでになった、というあたりまでを漫才にする予定です。
たぶん石原伸晃さんに、
「こんにちはッ。環境大臣の石原伸晃ですッ。僕のお父さんは昔○○○で障子を破いたことがあるんだよッ。でもいまは脳梗塞で大変なんだッ。あしたのお天気は弟に聞いてよねッ」
みたいな感じで締めくくっていただくことになるはずです。
石原慎太郎さんといえば、こんなんありました。
目新しいことはなにもありませんけど、乱歩のことも出てきます。
▼豊崎由美×栗原裕一郎『いつも心に太陽を』:第六回 慎太郎のハードボイルド小説(2013年3月22日)
そんなことはともかく、「伊賀百筆」編集部から頂戴したテーマは、名張市における江戸川乱歩騒動、ということですから、けけけ、どんな漫才になるのであろうな。
けけ。
けけけけ。
けけけけけけけけ。
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