書籍
蘭郁二郎探偵小説選 Ⅱ 論創ミステリ叢書60
蘭郁二郎
平成25・2013年2月20日初版第一刷 論創社
A5変型判 カバー 359ページ 本体3600円
関連箇所
蚯蚓語みみずのたわごと
評論・随筆篇 > p320ー321
初出:探偵文学 昭和10・1935年5月号(第1巻第2号)
緑衣の鬼
評論・随筆篇 > p323
初出:探偵文学 昭和11・1936年2月号(第2巻第2号)
日本探偵雑誌総まくり
評論・随筆篇 > p326-330
初出:新評論 昭和11・1936年8月号(第1巻第6号)
アンケート
評論・随筆篇 > p341
初出:探偵春秋 昭和12・1937年1月号(第2巻第1号)
蚯蚓語
どこで最初に「江戸川乱歩」の名を知ったか、それはもう忘れてしまった。生来のアタマの悪さか、手当り次第の乱書乱読のセイか……。とにかく、僕の記憶力はナッテなく、筆者と、題と、筋と──こう三つを完全に継合して憶えている、というのは極めて稀である。
緑衣の鬼
ホントのところ、今迄の娯楽雑誌に発表された乱歩氏のものについては、それ以前のものがあまりに素破らしかったためか、期待はずれ──といった感が、無くもなかったけれど(勿論比較すること、それ自体がムリかもしれないが)今度講談倶楽部に新裁された「緑衣の鬼」は今その第一回を読んだところだけれど、なかなか素破らしいものになりそうで、とても愉快になってしまった。
日本探偵雑誌総まくり
「雑誌」というものにピンからキリまであるように、「探偵雑誌」にも、やっぱりピンからキリまである。上は毎号三四百頁もある堂々たるものから、下は謄写版刷の小雑誌まで……以下思い出すまま気附いたままに記してみよう。
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