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日本経済新聞
平成25・2013年2月8日 日本経済新聞社
生田斗真がダークヒーロー『脳男』、江口洋介「日本映画ばなれしたアクション映画」
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生田斗真がダークヒーロー『脳男』、江口洋介「日本映画ばなれしたアクション映画」
©2013 映画「脳男」製作委員会
タイトルになっている“脳男”とは並外れた知能と肉体を持ちながら、人間的な感情を持たない、美しき殺人者のこと。第46回江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於による同名小説を原作に映画化。『犯人に告ぐ』『イキガミ』『星守る犬』の瀧本智行監督がメガホンを取った。脚本は2月23日に公開される『草原の椅子』では監督を務める成島出と真辺克彦が担当した。
主人公“脳男”を演じるのは『人間失格』『源氏物語 千年の謎』などに出演する生田斗真。無表情で無感情、殺人も厭わないダークヒーローに挑んでいる。生田は瀧本監督の「瞬きしないで」というリクエストに応えるため、徹底して「目」に集中して現場に臨んだそうだ。深いトラウマを抱えながら“脳男”の謎に挑む精神科医・鷲谷真梨子を松雪泰子。強い正義感を持ち“脳男”を追い続ける茶屋刑事を江口洋介。昨年1月に公開された『ヒミズ』でヴェネツィア国際映画祭の最優秀新人賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)をダブル受賞した二階堂ふみと染谷将太も出演。2人の存在感は圧倒的だ。
撮影監督に、ロバート・アルトマン作品などで知られる栗田豊通をハリウッドから招聘し、最新のデジタルシネマカメラを使用したという。撮影現場にはDIT(デジタルイメージングテクニシャン)スタッフを配置。データ管理とカラーマネジメントを、撮影監督との連携により確かな基準作りを行ったそうだ。アメリカ映画芸術科学アカデミーが策定した色管理「ACES規格」に準拠した、デジタル撮影現場向け色管理システム、富士フィルムが開発したIS-100を劇場映画としては世界で初めて使用したという。主題歌は伝説のロックバンド、キング・クリムゾンの名曲「21世紀のスキッツォイド・マン」。
爆破犯が登場するだけに、迫力ある爆破シーンが続く本作。富山県ロケーションオフィスの協力により実現したという。刑事役の江口は、「こんな日本映画ばなれしたアクション映画ができると、今後アクション映画が増えるかもしれない」と語っていたそうだ。また江口は撮影の合間に宣伝部員に話しかけ、宣伝方法について様々なアイデアを提案していたという。
都内近郊で無差別連続爆破事件が発生。刑事の茶屋は、犯人のアジトを突き止めたが、確保できたのは身元不明の男(生田)だけだった。精神鑑定をすることになった精神科医・鷲谷真梨子(松雪)は、一切の感情を出さない彼に興味を持ち、真実の姿を探ろうと過去を調べ始める……。(2013年2月8日・A)
『脳男』は2013年2月9日(土)、全国東宝系ロードショー
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