あいかわらず寒い、と思いきや、きょうの当地はそんなでもありませんでした。
しかし、いくらそんなでもないといったって、名張のまちはあいかわらず、人影が絶えたような一日だったと思われます。
すでにご案内申しあげましたが、その名張のまちが乱歩がらみで紹介される、ということがつづきました。
まず、三重テレビの番組。
▼ゲンキ3ネット:名張市内の町並みを散策!『江戸川乱歩ゆかりのスポット巡り!』(ハピ3)
こうしてみると、名張のまちを散策する動線から、名張市立図書館が大きくそれている、ということがあらためてわかります。
地図ではわかりませんけど、図書館へ行くにはかなり急な坂道を登らなければならない、というのも痛い。
それから、「リィーガ」というフリーマガジンでは、最新号の巻頭特集にとりあげられていて、次号が発行されるまで公式サイトで読むことができます。
▼名張・伊賀 地域みっちゃく生活情報誌 リィーガ:Home
私のコメントも、載せていただいてあります。
名張市における官民双方の乱歩関連イベントについて、
「残念ながら、乱歩ファンの琴線に触れるような企画が少ない」
と口走ってるわけですけど、こんな批判的なコメント、よくとりあげていただけたものだと思います。
てゆーか、取材では私、ずーっと批判的なことばっかしゃべってましたから、こうなるのも当然の流れか。
てゆーか、もっと過激なことをしゃべってましたから、記者のかたも表現をやわらげるのに苦労なさったかもしれません。
しかしまあ、ここいらの乱歩関連イベントが乱歩ファンの琴線にふれない、というのはたしかなことです。
逆鱗にふれることはあっても、琴線にはまったくふれません。
なぜか、というと、答えはごく簡単。
乱歩のことを知らない人間がやってるからです。
乱歩のことも、乱歩作品のことも、ろくろく知りもせず、ただ、なんとなく、ひとりよがりに、うすっぺらい思いつきでことを進めてしまうから、乱歩ファンの琴線にふれるどころか、だれからも見向きもされないような、あるいは、失笑を買うような、いやいや、ときにはやっぱ逆鱗にふれるようなことしかできないわけです。
その点、わずか十数分の作品とはいえ、影絵「乱歩誕生」は、いまでもこうやって、ローカルメディアで紹介されて、発信されてるわけですから、こういったことを少しずつでも積みあげてゆけば、みたいなことは、まあどうだっていいとして、問題なのは、おなじくテレビや雑誌で紹介されてる名張市立図書館が、もう完全に、乱歩関連資料を展示してるとこです、みたいな印象になってることであって、だったらもう、ほんと、そういうことにしとけばいいと思います。
まともな資料収集なんてできないんですから、展示用資料を収集しました、いっぱい集まりましたから、もうこれ以上は集めません、ということにしても、ほんとにいいと思うんですけど。
もうじゅうぶんじゃね?
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