先日発行された週刊文春の増刊「東西ミステリーベスト100」、2ちゃんねるで話題になってました。
▼芸能・音楽・スポーツ ニュース速報+@2ch掲示板:【文芸】四半世紀ぶり東西ミステリーベスト!国内編1位は横溝正史『獄門島』 海外編1位はアガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』
乱歩関連のレスを検索してみると。
──江戸川乱歩がないのはおかしい。
──戦前の作家では乱歩は別格だね。
読んで面白いもの
古典にならない不思議
──同意。宮部みゆきや綾辻行人入れるなら乱歩先に入れて欲しかったわ。
──乱歩みたいなパクリ作家を持ち上げるなよ
──江戸川乱歩の最高傑作「孤島の鬼」
──乱歩は本格に憧れていたけど、本格を書く力はなかったんだよな
三角館もエンジェル家の丸パクリだしね
──獄門島もYの悲劇を日本に置き換えただけかもしれないね
キチガイ→マンドリン
犯人の設定も同じだし
でも横溝は抜群に巧いんだよなぁ。なんていうか乱歩は翻訳小説読んでるよう感覚
──怖すぎて続きが読めない
乱歩ってほかも同じ感じなの?
──江戸川乱歩の「三角館の恐怖」と「緑衣の鬼」は翻案だよ
翻案っていう言葉知らない?
──Yの悲劇は乱歩のせいで過大評価されすぎ
あの犯人は反則だろ。Xの悲劇と入れ換えろ
──かなりテイスト違うと思う
乱歩は「人間椅子」とか「鏡地獄」みたいな短編が上手いんだが
大抵怪奇描写だけでぐいぐい読ませる手法を取ってる
孤島の鬼のようにあんなに登場人物をしつこく描写した作品はあまりない
後半凄いから続きオススメだよ
──孤島の鬼は最後可哀想なんだよね・・
──小説で読むなら俺の中では乱歩の方が横溝より上だな
ドラマや映画だと横溝原作のほうがいいんだが
──横溝が入ってて乱歩がないのかよ
──江戸川乱歩シリーズ
──江戸川乱歩ないんだなー
金田一も大好きだが、孤島の鬼は超傑作だった。
──子供のころ、ポプラ社の少年探偵団シリーズが好きでよく読んでた
大人になって海外の古典て言われるもの読み出したんだけど、
かつて読んだことあるトリックが、出てきたときは
正直がっかりしたな
それこそ「赤毛のレドメイン家」→「緑衣の鬼」とか
確か「黄色い部屋の謎」もそうだけど、
こっちは乱歩作品を思い出せないw
──孤島の鬼がない(´・ω・`)
なんか、ミステリーが好きなひとは、ミステリーの話をしてると、とても愉しいみたいです。
いやまあ、そんなのはあたりまえのことですけど。
しかし、ベストテンにまったく顔を出してないのに、乱歩の名がこれだけ出てくるってのは、やはりすごいことだと思われます。
その乱歩をテーマに、伊賀の文化を発信、という話なわけなんですけど、どうも画像がないとアクチュアリティに欠けてしまいますから、公選法にふれてもいいんだ、手がうしろにまわってもいいんだ、このあいだ新聞に折り込まれていた川崎二郎先生の選挙用チラシ、「伊賀の文化を発信」ってとこだけ、ちょっと拡大してごらんいただきましょう。
いかがっすか。
伊賀上野城、俳聖殿、江戸川乱歩。
みっつのコンテンツが、写真入りで紹介されてます。
念のために申し添えますと、この乱歩の写真、たぶんウィキペディアの乱歩の項からダウンロードしたもので、著作権の保護期間は終了してます。
ただし、肖像権、あるいは、パブリシティ権、みたいなものの問題は、つきつめて考えると、ちょっとややこしいことになるのかもしれませんが、ま、つきつめるのはやめときましょう。
さて、乱歩をテーマに、伊賀の文化を発信する、ということが、川崎先生の公約として掲げられているわけです。
もっとも、もともと乱歩は、あるいは、乱歩の作品は、伊賀の文化、と呼べるものではまったくありません。
しかし、たとえば、乱歩の本を専門的に収集する、となれば、それはまちがいなく文化的営為だ、ということになります。
そうした営為が伊賀地域で継続され、その成果が体系化されて、それが多くのひとに共有される、ということになったとしたら、そのときはじめて、乱歩をテーマに伊賀の文化を発信した、ということになるわけです。
むろん、乱歩をテーマにした伊賀からの文化の発信は、ほかにもさまざまに考えられるはずですけど、いちばん手っ取り早く、また、一部の乱歩関係者から期待されているのが、ほかならぬ名張市立図書館による発信だ、ということにはなりますものの、これはもう絶望的である、ということにもなっております。
いやー、川崎二郎先生からお叱りを受けてしまうかもしれないなあ。
情報は腐るほどあるのに、それをまったく発信できず、というか、それ以前に理解できず、わけのわかんないご町内イベントが情報発信だ、みたいなこといってるのが名張市だもんなあ。
なんか、ばかみたいだもんなあ。
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