冊子
RAMPOMANIA II
平成24・2012年10月31日 ハセガワミステリー
A4判 34ページ 非売品
稚児塚の伝説
p3
福島市太平寺の稚児塚──あるいは、乱歩の遺志を継ぐ?──
長谷川泰久
細目
はじめに
(1)白菊塚の調査──その記述の違い
(2)「探偵小説三十五年(12)」の「白菊塚の調査」──補足説明
(3)乱歩の遺志を継ぐことはできたのか?
(4)太平寺・稚児塚に行こう!
おわりに
p4-31
亡き父を偲んで
p32
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福島市太平寺の稚児塚──あるいは、乱歩の遺志を継ぐ?──
長谷川泰久
はじめに
この文章は、江戸川乱歩が福島県の保原ほばら町に疎開していた昭和二十年に、現在の福島市杉妻すぎのめ地区の太平寺(寺の名前ではなく地名)にある白菊丸の塚、すなわち稚児塚を調査したことについて、紹介するものである。福島市近郊に住む人以外には、なかなか取材も調査もしにくい事であり、この文章を読んだ方々が、多少なりとも稚児塚にご興味を持っていただければ幸いである。
ひとこと言っておくと、筆者は自分の書く文章の下手さにかなりのコンプレックスを持っている。特にそのコンプレックスは、プロの文芸評論家、ミステリー研究家、作家などの評論やエッセイを読んだ時に感じてきた。加えて、いわゆるアマチュアのミステリーファンの評論やエッセイを同人誌や刊本で読む機会が増えてきたこの十数年、ますますその程度を増している。
筆者の文章の読みにくさについて、あらかじめ表明することで、読者のご寛容を期待するものである。
ちなみに、筆者は自分を単なる「乱歩愛好家兼乱歩コレクター」であると認識している。
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