まずお知らせ。
こんなのが出たそうです。
そうです、というのは、メールでお知らせいただいただけで、いまだ現物には遭遇していないからなのですが、とりあえず、これ。
▼週刊文春WEB:2013年1月4日臨時増刊号
お知らせいただいたメールには、なんと、1986年刊行の文春文庫『東西ミステリーベスト100』との比較まで記していただいてありました。
なにが比較されたのか、というと、むろん乱歩作品のランキングです。
1986年の文春文庫とくらべると、というか、この文庫本に収録されたベスト100の初出は週刊文春の1985年8月29日号と9月5日号だということが、名張市立図書館が発行した目録『乱歩文献データブック』を開けばたちどころに判明するわけなんですが、そんなことはともかく、乱歩作品のランキングはどうよ、というと、こうよ、つか、こうらしいのよ。
・二銭銅貨 13位 → 24位
・陰獣 14位 → 35位
・心理試験 25位 → 番外
・孤島の鬼 37位 → 27位
・押絵と旅する男 49位 → 番外
・パノラマ島奇談 55位 → 87位
うーむ、「孤島の鬼」だけランクをあげてきたか、などなど、なかなか興味深いものをおぼえますけど、それはそれとして、どうして私の部屋のソファに乱歩作品の初出コピーがどーんと放り出されているのか、という話のつづき。
つまり、この写真の件なんですけど。
で、ほんとにもうね、なんでうちのソファがこんなことになってんだよ、てゆーか、なんでおれがこんなことになってんだよ、とばかり、乱歩生活二十年をふりかえると、つくづくふしぎだな、という気がしてきます。
名張市立図書館さえまともであったら、ただの市民である私がここまでしんどい目をみる必要はありませんでした。
なんでなんだ、なんでなんだよ。
どうして名張市立図書館は、私という善良な市民に、ここまでの苦難や煩悶を強いるのか。
いっぺんいてもたろかこら、と思わないでもありません。
むろん、もとをただせば、名張市立図書館の初代館長さんのせいではあります。
なんなんだろうな。
お経は読んでも乱歩は読まぬッ、腹が張っても屁はこかぬッ、とはまたどういうことか、とは思うんですけど、最近、困ったことに、犬と散歩している最中、ふと気がつくと、このフレーズをラップふうに口ずさんでいる自分を発見して、あッ、いかんいかん、と思うことが増えてきました。
しかも、なおわるいことに、いまや旧聞に属することですけど、小島よしおさんのそんなの関係ねえというギャグがぴたりとはまり、田んぼのあぜ道を犬と歩きつつ、なんかもうこんな感じなの。
おきょーはよんでもらんぽはよまぬッ、はらがはってもへはこかぬッ、でもそんなのかんけーねー、そんなのかんけーねー、しりょーしゅーしゅのしのじもしらぬッ、としょかんほーのともしらぬッ、でもそんなのかんけーねー、そんなのかんけーねー。
犬をつれた奥さん、ならぬ、犬をつれた田園ラッパーと化して、きょうもきょうとて近くのあぜ道を歩いていたら、思いがけないところに近所の写真屋さんのおばあちゃんがいらっしゃって、いやもう恥ずかしかったのなんのって。
だからなんでおれがこんな恥ずかしい思いをせにゃならんのよ。
くっそー。
くっそーくっそー。
おぼえとけよな。
絶対に引導わたしちゃるけのう。
坊主やのうても引導くらい、いくらでも渡しちゃれるもんじゃけのう。
おっぱっぴー。
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