きのうリンクを掲げた「僕のパブリックコメント」、じつにひさしぶりで読み返してみたのですが、
「ところが行政も住民もええだけ不勉強ですから乱歩を利用するゆうても怪人二十面相の恰好でそこらのひやわいはっしゃり回るぐらいしかようしません」
なんてところがあって大笑い。
ちなみに、ひやわい、というのは、正しくは、ひあわい、なのですが、当地ではひやわいと発音されます。
漢字で書けば、廂間、となって、読んで字のごとく、家が建てこんでひさしとひさしが両側から突き出ているところ、家と家のあいだの狭い道、傘を差したままではとてもすれちがえないような路地、といった意味で、鏡花や荷風なんかの小説にはたまにみかけますけど、私見のかぎりでは山本周五郎あたりを最後に使用する作家がいなくなったようです。
比喩的に、ものとものとのあいだ、という意味でつかわれることもあって、だれあろう乱歩の「パノラマ島奇談」の風景描写にもひあわいということばが出てきます。
えへん。
それでまあ、上に引用したパブリックコメントは、乱歩を利用するといっても怪人二十面相の扮装でそのへんの路地を走りまわる程度のことしかできないではないか、といった意味なのですが、これはまさしく先日の怪人二十面相なりきりコンテストとやらを鋭く予見するものであったな、と大笑いした次第です。
いやいや、実際そんな程度のことしかできないわけですから、予見もなにもないわけですけど。
しかしまあそれはそれとして、名張市のまちなか再生事業はほんとに残念なことをしたな、とあらためて思い返されます。
死児のよわいをカウントしてもせんかたありませんけど、私が提出したパブリックコメントには名張まちなかが秘めていた可能性というやつが示されていたはずであり、それをまあうすらばかがうすらばかとつるんでいったいなんちゅうざまよ。
思いつきと癒着結託で行政まわしてんじゃねーぞこら。
こちとら住民監査請求までぶちかまして思いつきと癒着結託を思いきりおちょくり倒してやったというのに、まーだわかんねーのかこら。
そういえば、住民監査請求にさいして添付した参考資料も、やっぱり漫才でございました。
てめーら挫折した漫才作家なめてんじゃねーぞこら。
ついでですから、というのはおもに、もう一週間以上も前になりますか、近鉄プラザ桔梗が丘にある喫茶店でちょっとおはなししたかたが対象なんですけど、これもご参考までに、ということで、リンクを掲げておくことにいたします。
さて、つづき。
せめて乱歩作品のデータベースだけでも、という話のつづき。
乱歩生活二十年をつらつらつらと振り返りますに、ああいかにも心残りなり、みたいな感じなのがデータベースというやつのことなんですけど、しかしそれはまたあした、ということにして、さ、もう遅いから、お酒飲んでこよっと。
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