つづき。
つづきではありますけれど、新、ということにいたしました。
それでまあとにかく、それこそ無理難題なわけです。
乱歩という作家について知ることなく、乱歩作品を読むことなく、収集資料にも眼を通すことなく、なおかつ、収集資料にかんする情報をインターネットで受発信することもしない、という限定のもとで、乱歩関連資料を収集する。
こんな無理難題って、ちょっとないとは思いますけど、そういうことになってんですから、そういった制約のもとにどういった資料収集が可能か、というテーマを追求してみると、いったいどういうことになるのか。
しかも、それは、この衰退と縮小の時代にあって、なお持続可能な行為でなければならない。
いやー、どうすりゃいいんだろうね。
いちばんいいのは、完全にリセットしてしまうことでしょう。
名張市立図書館が、お経は読んでも乱歩は読まぬッ、腹が張っても屁はこかぬッ、とかそういうことじゃなくて、そこらの高校の図書委員のレベルでいいわけなんですから、さあ、乱歩関連資料を集めましょうね、そのためには、乱歩のことを知る必要があるし、乱歩作品を読む必要もあるし、ねッ、ねッ、ねッ? みたいなさわやかな再スタートを切れればいいんですけど、そんなことはまったく無理みたいです。
ほんと、初代館長さんが多少あれだった、というだけの話なんですから、路線変更なんていくらでも可能だろう、とは思うんですけど、つか、ちょっと前まで私はそう思ってたんですけど、いやー、全然無理みたい。
ところで、どうしてそんな、お経は読んでも乱歩は読まぬッ、腹が張っても屁はこかぬッ、みたいなかたが、それも二十年以上の長きにわたって、名張市立図書館の初代館長さんをお勤めになっていたのか、とふしぎに思ってらっしゃるかたもあるかもしれませんし、じつは私も疑問に思ってるんですけど、要するにまあ、初代館長さん、いちばんましだった、ということではなかったかと思われます。
つまり、ほかがひどいの。
ひどすぎんの。
ばかばっかなの。
それに、初代館長さんは、たぶん司書の資格をおもちだったのではないかしら。
なんなんだよいったい、司書資格もっててそれかよ、司書なのにお経は読んでもなんとやらなのかよ、とお驚きの諸兄姉もいらっしゃるかもしれませんけど、司書の資格をもちながら、本は読むものだということがわかってない、なんてひともこの世には存在するわけです。
ですから、司書の資格をおもちであっても、お経は読んでも乱歩は読まぬッ、腹が張っても屁はこかぬッ、とか、資料収集のしの字も知らぬッ、図書館法のとも知らぬッ、てなことになってしまって、結局、無辜の市民であった私が、こうして思い悩み、苦悩し、煩悶し、なんかもう、もしかしたら鬱病じゃね? みたいなことになってしまうわけなんです。
ほんと、なんでこんなことになってんだよ。
なんでおれがこんな目に遭わなきゃなんねーんだよ。
くっそー。
てめーこら初代館長呼んでこいよこら。
なーにがお経は読んでも乱歩は読まぬだ。
なーにが腹が張っても屁はこかぬだ。
屁くらい好きなだけたれてりゃいーじゃねーかばーか。
だいたいがあれだ。
なんで朝から晩まで屁ェ屁ェ屁ェ屁ェ屁ェ屁ェ屁ェ屁ェ屁ェ屁ェって、そんな話になってんだよ。
問題は、屁じゃない。
屁じゃないんだぞ。
わかっとるのか。
なに?
へェ?
よーし。
わかってりゃいいんだよこの低能。
いやいや、そんな話じゃなくて、名張市立図書館はいったいどうすりゃいいのかしらん、ということで、結局、こういうことにしてみました。
つづく。
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