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Nabari Ningaikyo Blog
Posted by - 2024.11.24,Sun
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Posted by 中 相作 - 2012.11.03,Sat

 11月3日です。

 

 まず、お知らせです。

 

 春陽文庫版乱歩作品のカバーでおなじみ、多賀新さんの作品展がきょう、千葉県市川市の芳澤ガーデンギャラリーで開幕いたしました。

 

 てこな 市川市文化振興財団:多賀 新-線描の魔術師-

 

 てこな、というのは、やっぱ、真間の手児奈のてこなでしょうね。

 

 ギャラリーコンサート、ギャラリートークもお見逃し、お聴き逃しのありませんよう。

 

 ややくわしいことは、またあすにでも。

 

 いっぽう三重県では、けさほどのエントリでもお知らせいたしましたが、こんなニュースが。

 

 毎日jp:宮瀬規矩:謎多き生涯を資料で解く 鳥羽郷土史会が特集号 清白らとの写真、エピソード掲載 /三重(2012年10月31日)

 

 この記事に出てまいります特集号、鳥羽歴史文化ガイドセンターに本日、電話で問い合わせましたところ、残部僅少、つか、ゼロ、みたいな感じだったのですが、センター関係者のかたから特段のご高配を頂戴して、なんとか一部だけゲットすることができました。

 

 ありがたやありがたや。

 

 三重県といえば、こんなニュースも。

 

 YOMIURI ONLINE:(三重)自治体と学生 タッグ 現地おもむき意見交換(2012年11月1日)

 

 鳥羽市と立教大学がタッグを組む、というニュースです。

 

 いやー、鳥羽は結構がんばってんじゃね? という印象です。

 

 で、名張はどうよ、と申しますと、やっぱ、とりあえず、こうよ。

 

 朝日新聞デジタル:怪人二十面相 なりきって競おう(2012年10月24日)

 

 いやー、名張って、ほんと……。

 

 じつは本日、乱歩生誕地碑の建立記念日なわけなんですけど、とくになんにもなかったみたいです。

 

 いやー、名張って、ほんとにね、ほんっとーにね……。

 

 つづき。

 

 ほとんど泣きながら、つづき。

 

 目録の三冊目、乱歩の著書目録は、私の過労死を未然に防ぐため、刊行をやや先送りした、という話のつづき。

 

 では、いつに先送りしたのか、というと、乱歩がはじめて名張の生家跡に立ち、ふるさと発見をはたした年から五十年が経過した年に、ふるさと発見五十年記念事業として刊行しよう、とかあんまりわけのわかんないことにいたしました。

 

 ところがまあ、目録つくる以外にも、いろいろお仕事はありました。

 

 乱歩のふるさと発見五十年がらみでいえば、旭堂南湖さんによる乱歩原作の探偵講談をプロデュースする、というのがありました。

 

 乱歩が住んでた池袋でも探偵講談のステージを、ってんで、豊島区の区長さんはじめ関係職員のみなさんには、会場のことやなんかでずいぶん無理なこともお聞き届けいただきました。

 

 いっぽうで、池袋の乱歩邸をめぐる大きな動きもありました。

 

 まず、豊島区が旧乱歩邸を乱歩記念館として整備する構想を打ち出したのですが、残念ながら財政難で断念するにいたりました。

 

 ついで、立教大学が名乗りをあげました。

 

 これはとんとん拍子に話が進み、乱歩の遺産は立教大学に譲渡されることが決まりました。

 

 正式に譲渡される直前、なんかもうどさくさまぎれ、みたいな感じでしたけど、乱歩邸の土蔵にほとんど無理やり入れていただいて、著書目録のための調査を進めることもできました。

 

 ほかに、小酒井不木と乱歩の書簡集をつくる、なんて話もありました。

 

 不木宛乱歩書簡が千葉県の成田山書道美術館に展示されている、と聞きおよびましたので、いつもお世話になっていた関東地方のみなさんと美術館にのたくりこんだわけです。

 

 するってえと、当然、こーりゃ往復書簡集つくんなきゃな、ということにはなったんですけど、名張市が財政非常事態宣言なんてのをぶちかましていたころのおはなしですから、書簡集つくる予算なんてとてもありません。

 

 いやー、まいったな。

 

 とか思っていたら、三重県と伊賀地域旧七市町村が「生誕三六〇年芭蕉さんがゆく秘蔵のくに伊賀の蔵びらき」などというあほな事業を展開することになり、結果としては、なにしろばかのやることなんですからろくなものではなく、血税三億円をきれいにどぶに捨ててしまうだけに終わって、ばかってのはほんとにどうしようもないんですけど、これもまたどさくさまぎれ、事業費三億円のうちごくごく一部を活用して、『子不語の夢 江戸川乱歩小酒井不木往復書簡集』を無事に発行することができました。

 

 それでまあ、名張市立図書館の三冊目の目録のほうも、いよいよ完成、ということになったわけですけど、先日も記しましたとおり、目録づくりに着手した当座は、ほかのこと、というか、先のことを考える余裕なんて、まったくありませんでした。

 

 しかし、目録の三冊目が完成、というころになると、いやー、この先どうすりゃいいのかな、といろいろ悩ましいことになってしまったわけです。

 

 つまり、いっぽうでは、これはそれ以前から提案していたことですけど、いわゆるネット展開はどうよ、という話にならざるをえません。

 

 紙媒体の目録つくったあとには、乱歩関連資料にかんする情報をインターネット上で受発信すべきだ、というのはごくあたりまえのことで、以前からそういったお叱りもあちこちから頂戴していましたので、ごく当然の提言として、ネット展開はどうよ、ということを当時の教育長や図書館長に提案いたしました。

 

 しかし、そのいっぽう、名張市立図書館による乱歩関連資料の収集という事業、ここらでいちど考え直したらどうよ、つか、もうやめちゃったらどうよ、という進言も、やはり当時の教育長と図書館長に伝えました。

 

 だってそりゃ、はっきりいって、無理だもん。

 

 名張市立図書館には、乱歩関連資料の収集なんて、とても無理なんだもん。

 

 どうして無理か、ということは、いまさらいちいち指摘しませんけど、というか、いままでさんざっぱら記してきたことですから、いまさらいちいち指摘する必要もないと思われますけど、とにかく無理なことはまちがいありません。

 

 だったら、ちょうどいいや、乱歩の遺産が立教大学に継承されました、おあとの用意がよろしいようで、みたいなことを口実にして乱歩関連資料の収集から手を引いたらどうよ、みたいなことにかんしても、やはり判断を仰いだというわけです。

 

 なんとも矛盾した話ですけど、一般的な図書館であれば、そりゃもうためらうことなくネット展開に進むはずではあるものの、しかし名張市立図書館の場合には、そんなふつうのことはとてもできない、まともな資料収集なんてとてもできねーんだよ、という驚くべき現実に立脚して判断いたしますならば、もうやめたらどうよ、というのはごく自然に導かれてくる結論だったわけです。

 

 さあ、どうすればいいのかな。

 

 ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な、みたいなとこで、つづく。

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