Nabari Ningaikyo Blog
Posted by 中 相作 - 2012.09.06,Thu
書籍
語り継ぐ日本の歴史と文学
編:久曾神昇
平成24・2012年8月11日初版第一刷 青簡舎
A6判 カバー 267ページ 本体1900円
関連箇所
近代文学における〈人形〉表象序説──江戸川乱歩「芋虫」とH・ベルメールの〈人形〉
藤井貴史
文学編 > p163-185
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近代文学における〈人形〉表象序説
──江戸川乱歩「芋虫」とH・ベルメールの〈人形〉
〈人形〉あるいは記号表象の自律
「人間に恋は出来なくとも、人形には恋ができる。人間はうつし世の影、人形こそ永遠の生物、といふ妙な考へが、昔から私の空想世界に巣食つてゐる。バクの様に夢ばかりたべて生きてゐる時代はづれな人間には、ふさはしいあこがれであらう。」──江戸川乱歩の随筆「人形」、その劈頭の一節である。生前、ことあるごとに「うつし世は夢、よるの夢こそまこと」と記した乱歩であってみれば、現実世界を空無化し、「人間(現世)/人形(夢)」の位階序列をかくも見事に転倒させるレトリックの裡に、そのテクストを横断的に貫く本質的な論理構造を看取することも許される筈だ。彼の徹底した自然主義リアリズム嫌悪は夙に知られるところであるが、乱歩は『探偵小説四十年』(昭和36、桃源社)の「処女作発表まで」と題された章の中で、自らの文学的閲歴を以下のように辿っている。
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