さて、幻影城プロジェクトの話題です。
これまで述べてきましたとおり、名張市立図書館は、そもそも、乱歩関連資料を収集する、というのがどういうことか、それが理解できておらず、したがって、現在もなお、こんな状態です。
名張市立図書館は現在、江戸川乱歩関連資料の収集をおこなっておりません。
しかも、これが改善される見込みもありません。
だからもう、乱歩からは手を引きます、ということにしてしまうのが、ごく自然な流れだと思います。
名張市立図書館だって、乱歩というお荷物をきれいさっぱり放り出してしまえば、そりゃもう生き返ったみたいに楽になるはずではないのか。
ですから私は、名張市立図書館のためを思って、乱歩の遺産が立教大学に譲渡されると決まったとき、ちょうど名張市立図書館の目録も三部作の三冊目ができたことでもあるから、どさくさまぎれに乱歩から手を引いたら? と提案したわけだったんですが、関係各位にはすっかり無視されました。
しかし、仕切りなおしてもういちど、とばかり安倍晋三さんばりの再チャレンジにチャレンジし、名張市立図書館は今年度、乱歩関連資料をいっさい購入いたしません、という路線で進むことにいたしました。
おかげさまで現在ただいま、私はそうした選択ができる立場にポジショニングしていただいております。
かーっかっかっか。
ただし、乱歩関連資料をいっさい購入いたしません、というのはむろん当面の話で、鋭意検討の結果、名張市立図書館は乱歩から手を引くべきだ、という結論が出た場合のことを考え、できるだけソフトランディングできるようにいまから準備を進めている、ということだとご理解ください。
名張市立図書館は乱歩関連資料の収集を継続する、という結論にいたった場合は、と申しますか、名張市立図書館はちゃんとした乱歩関連資料の収集をはじめるべきだ、という結論にいたった場合には、また話がころっとちがってくるわけですが、そうした結論が出る可能性はかなり低い、ということは、これまで述べてきましたところから容易にご推察いただけるものと思います。
さーあ、どうすっぺ? という話なわけなんですが、ここで、以前にも話題にいたしましたけど、外部からの視線、ということを考えてみたいと思います。
むろん、お役所のみなさんが外部というものを極端にお嫌いになる、というのは以前から指摘しているところであって、あーこれこれ、あほさんやあほさんや、名張市役所のあほさんやの名言集に燦然と輝く、
──現段階では乱歩にかんして外部の人間の話を聞く考えはない。
という至言がすべてを雄弁に物語っているわけですが、いっぽう、外部の有能な人材と連携して横溝正史イベントを成功させた岡山県倉敷市では、みたいなことを少し前に記しましたところ、その関係者のかたからこんなおことばをお寄せいただいたそうです。
そうです、と申しますのは、私が直接お伝えいただいたわけではなく、そのおことばを間接的にメールでお知らせいただいたからなのですが、それはこんなおことばでやんした。
「名張は、私たち乱歩ファンの聖地には違いないのですから、ぜひぜひ頑張っていただきたいと切に願っております」
うっかり落涙しそうになりますけど、たんに内部の事情だけ、てめーらの都合だけしか眼中にないお役所のみなさんは、外部からお寄せいただいたこういう声に、いったいどうお応えするとおっしゃるのかな。
さーあ、どうすっぺ?
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