どのようなお盆をお過ごしでしょうか。
ロンドン五輪もつつがなく閉幕を迎え、おかげさまで遠縁の娘は開会式につづいて閉会式でも日本選手団の旗手という大役を仰せつかりました。
MSN産経ニュースから無断転載。
ご声援にあらためてお礼を申しあげます。
三連覇達成直後、祝電ならぬ祝メールをお送りくださったかたもあったのですが、なんだかあわただしくしていて、そのままにしてしまいました。
その他いろいろご無礼の段、ここにまとめてお詫びいたします。
遠縁の娘がらみでは、こんなうれしいニュースも飛びこんできました。
▼MSN産経ニュース:ロンドン五輪 レスリング吉田に県民特別栄誉賞 三重(2012年8月13日)
ありがたいことに、われらが三重県のぽてちん知事さんから、
「すごいプレッシャーをはねのけての3連覇はすばらしい。インパクトのある副賞を検討している」
とのおことばを頂戴しているそうで、「インパクトのある副賞」とはいったいどんなものか。
震災がれき一年分、とかだったらいやだな。
それにいたしましても、鈴木えーけーさんでしたか、びーけーさんでしたか、しーけーさんでしたか、昔のラジオ局みたいなお名前なんですけど、県民相手にいつもやってることだから、と遠縁の娘が腐れきんたまを押しつけられたらどうしましょう。
とか案じたりもしたんですけど、よくよく考えてみたところ、遠縁の娘の手にかかったらぽてちん知事さんはものの三秒もしないうちにぴかぴかぱんつまですっかり脱がされてしまうはずですから、心配などまったく要らないということに気がつきました。
いやいや、ぽてちん知事さんのパンツ脱がしてどうするよ。
そんなことしちゃいけませんけど、とにかく腐れきんたまの件はノープロブレムということでいいでしょう。
そのあたりはノープロブレムで全然OKなのですが、かんじんの震災がれき問題はどうなのか。
▼MSN産経ニュース:知事「住民に説明したい」 岩手・久慈のがれき受け入れ要請 三重(2012年8月8日)
▼毎日jp:東日本大震災:震災がれき、国が受け入れ要請 13年末まで2000トン、知事「市町と連携」 /三重(2012年8月8日)
ぼてちん知事さん、あくまでも初志貫徹の構えでいらっしゃるようです。
オリンピックの期間中、ロンドンの熱狂を隠れみのにでもするかのように、消費税増税法が成立するわ、東京電力が会議映像を公開するわ、みたいなことがこそこそ進められましたけど、もしかしたらここ三重県におきましても、県民の眼がロンドンばっか向いてたこの時期、ぽてちん知事さんが水面下のアンダーザテーブルで震災がれき受け入れのための裏工作にこそこそ奔走していらっしゃったのではないか、みたいなことも妄想されるきのうきょうですが、いくらしゃかりきになってももう無理なんじゃね? と思われないでもなく、だいたいがぽてちん知事さんの初志貫徹によってわれわれ三重県民、もしかしたら結果として国家による犯罪の片棒をかつぐことにもなりかねないわけなんですから、そんなことになったら寝覚めが悪くなっていけねーよなー、つか、ただの寝覚めの問題かよ、とかわけのわかんないこといってないで幻影城プロジェクト行きまーす。
ではここに、こんなことを特筆大書しておきましょう。
名張市立図書館は現在、江戸川乱歩関連資料の収集をおこなっておりません。
これは歴然たる事実です。
それはたしかに、1969年に開館した時点で、名張市立図書館は乱歩関連資料を収集する、ということを方針として掲げていましたし、その時点ですでに相当数、乱歩の著書などを購入してもいたようです。
さらに、1987年の移転改築にあたっては、館内に乱歩コーナーも開設いたしました。
しかし、実際にはうわっつらをとりつくろってきただけの話であって、資料をやみくもに購入することはしても、収集の基準や方針はまるで存在せず、ましてや収集資料をどう活用するか、といったことは考えてみたこともなかった、というか、なにかを考えることなどなにもできなかった、というのが実態でした。
これは名張市立図書館にかぎらず、名張市の行政運営全体を見渡してみても、否定することのできない事実です。
名張市役所のみなさんは、ほんとになんにも考えません。
そんなことで大丈夫か? と心配してみても、市役所のみなさんは全然大丈夫なわけですけど、名張市そのものはまったく大丈夫じゃありません。
名張市のことはいいとして、名張市立図書館もやはり全然大丈夫じゃありませんでした。
むろんそんなこと、私は知ったことではないわけですが、名張市立図書館から頼まれて、当初は断った読書会の講師なんてものをつい引き受けたばっかりに、というか、読書会なんかでお茶にごしてないで図書館らしいことをどうしてせんのじゃあッ、と叱り飛ばしたばっかりに、そもそもなにをすればいいのかさっぱりわかりません、とか泣きつかれ、そこでOKしたのが人生のわかれ道でした。
とりあえず目録つくんなくてどうするよ、ということを目標にはしたのですが、私は乱歩作品の比較的熱心な読者ではありましけれど、探偵小説が好きというわけではなく、収集なんてことにはまったく関心がなく、もとより書誌学の知識なんてかけらほどもありませんでしたから、なんか大変だな、とは思いながら、必要な知識を身につけ、乱歩のファンやコレクターや研究者、はたまた探偵小説マニアといったみなさんにあたるをさいわいご協力をお願いしまくり、もとより監修をお引き受けいただいた平井隆太郎先生と中島河太郎先生から懇篤なご指導ご教示をたまわりながら、生まれてはじめての目録づくりを進めた次第だったのですが、それでもただひとつ、なにより心強かったのは乱歩自身が目録をつくってくれてあったということで……
いやいや、こんなことをしみじみ回顧している暇はありませんから先に進みますけど、ここでポイントになるのは、名張市立図書館が資料収集にかんしてみごとなまでに無能で怠慢であった、という事実です。
図書館法には、
「図書館資料の分類排列を適切にし、及びその目録を整備すること」
とあって、乱歩関連資料を収集したのであれば、それを分類排列し、つまりは整理し体系化して、その目録をつくることが求められています。
あるいは、
「図書館の職員が図書館資料について十分な知識を持ち、その利用のための相談に応ずるようにすること」
ともあって、乱歩関連資料を収集したのであれば、それについて、ということはつまり、乱歩そのひととその作品について、じゅうぶんな知識を身につけることが求められています。
しかしそんなこと、名張市立図書館はまったくしてませんでした。
だから、私のような第三者からながめると、なんで読書会とかしかしないの? どうして図書館本来のお仕事をしようとしないの? ということにもなったわけでした。
だからまあ、乱歩関連資料の収集をテーマのひとつとして掲げた図書館として、ごくふつうにやるべきことの第一歩、とりあえず目録つくんなくてどうするよ、ということからスタートして、名張市立図書館における乱歩関連資料の収集と活用に王道と呼ぶべき筋道をつけた次第ではあったのですが、その筋道というやつが、名張市立図書館にはどうにもよく理解できない、あるいは、理解する気がない、もしくは、理解する能力がない、というか、そもそもやる気がまったくない、みたいな感じではあり、乱歩関連資料の収集なんてもうやめてしまうしかないんじゃね? とも思われてならんのですけど、現在ただいま幻影城プロジェクトの一環としてそのあたり、鋭意検討中という寸法です。
では、最後にもういちど。
名張市立図書館は現在、江戸川乱歩関連資料の収集をおこなっておりません。
ではでは、どうぞよいお盆をお過ごしください。
Powered by "Samurai Factory"