山田風太郎

書籍

 

山田風太郎

　平成24・2012年8月25日初版第一刷　平凡社

　別冊太陽　日本のこころ　198

　A4変型判　──　159ページ　本体2400円

 

関連箇所

乱歩・風太郎交歓魔界図巻

　新保博久

　p86－92

 

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乱歩・風太郎交歓魔界図巻

 

新保博久　　　　

 

敗戦を迎えた翌一九四六（昭和二十一）年、

とりあえず衣食足りた人々が求めたのは活字、

許されれば映画であった。

風太郎こと山田誠也青年もその例に洩れず、

とりたてて探偵小説に関心があったわけではないが、

その専門誌『宝石』創刊号（僅々六十四頁）を

見つけると直ちに贖ったものだ。

だが表紙裏に載っていた、戦時下の窮乏でやつれた

乱歩のピンナップを見ても、

「へへえ、江戸川乱歩という人はまだ生きていたのか」

程度の認識しかなかった。

 

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　▼平凡社：山田風太郎